電子回路解析 Electronic Circuit Analysis

トランジスタが短絡した時に、どんな危険がおこるか想像できますか?

2022年2月28日

プロダクト解析センター エレクトロニクス設計課の小山です。

我々の部門では、これまで積み上げてきた設計ノウハウと故障解析事例から、設計診断というサービスを提供しています。設計診断では、基本機能、EMC、電気安全、信頼性、熱設計の5つの観点から実機や設計をチェックしますが、新たに、私が取り組んでいた機能安全視点のチェックも行うサービスを始めました。

機能安全における安全側故障割合(SFF)の考え方を応用し、皆さんが実際に組んだ回路が、どれくらい故障するか、故障しても安全か、をチェックすることは、きっと皆さんのお役に立てると思います。

基盤設計診断

先日、パワエレ商品に対して機能安全の視点で設計診断しました。異常発熱に関する保護回路において、構成部品がどれくらい故障し、それが不安全になるかを検証しました。結果として、故障が発生しても、火災などの危険性が低いという結果が出たのですが、その中で、異常発熱に直接はつながらないが、故障しやすい部品があることも合わせて報告しました。大電流を流す小型パッケージのパワー素子でした。

報告会において、お客様から事前に伺っていなかった、その部品が故障しやすいとのお話を受け、回路や部品の見直しなどの方向性を議論して、お役立ちできたので嬉しかったです。

設計した回路が、どれだけ故障し易いか、その時どれくらい危険なのか、第三者的に回路をチェックしたいなど、さらには、チェックだけでなく、設計に関するアドバイスなど、お気軽にお問合せ下さい。

最新記事

情報館では、プロダクト解析センターWEBで掲載されない情報をリアルタイムでお届けしています。

    現在、新しいお知らせはございません