信頼性 Reliability Evalution

【信頼性メンバー対談シリーズ】

2021年12月23日更新

New 多様性:こんなに個性豊かな組織って?!誰が加わっても違和感なし!

信頼性ソリューション部 勝山です。

私が材料ソリューション部より、こちらに異動して2年が経ちました。
異動により違う環境におかれることは新鮮で戸惑いもありますが、信頼性ソリューション部にはこんな良いところがあるというのが見えてくるものですね。
今回は、多様なメンバーの良いところや、多様な働き方について思うことを新旧部課長にインタビューしたので紹介します。

多様性
勝山

部長。信頼性S部、ってキャリアのメンバーも多いし、eチャレなど社内異動のメンバーも多いし、新鮮ですね。
昔からいるメンバー(古株?)としては、どんな印象を受けていますか?

森北

新たな考え、視点からご意見をいただくようになり、これまで常識と思っていたことを考え直させられたり、戸惑いも感じましたが、新しい仕組みや技術も生まれて、良くなっていると思います。

勝山

ほー、そうなんですねぇ。
古株代表の畑さんは、管理職として取りまとめてる時期が長かったと思いますが、多くのメンバーが居て面白かったこととか、苦労とかありましたか?

畑

信頼性S部は、実験室が建屋で3カ所、フロアもばらばらで広範囲です。場所だけでなく、専門もバラバラで広範囲です。
このため知らないことも多くありましたが、逆に多くのことを知ることができ楽しいです。
一方、昼夜・休日問わず、トラブルが発生することがあり、安全面では多少苦労もありましたが、今はいい経験ができたと思っています。

勝山

確かに、私もいい経験になっています。
私と同じ時期に異動された斉藤さんは、私と同期みたいなもんですね。(斉藤さんの方が大先輩ですが・・)
驚かれたこととかあるんじゃないですか?

斉藤

はい、驚きの連続でした。以前の部署のメンバーはみなさん専門技術も近いこともあり、考え方も近いメンバーが多かったのですが、信頼性S部では化学系、電気系、物理系、バイオ系など様々な専門分野のメンバーがいます。専門が違うと業務の取り組みも違ってくるので、驚くとともに多くの刺激を受けました。

勝山

ですよねぇ。私自身も、隣の部から見ているだけでは分からなかったことが多くありました。業務内容はもちろんのこと、取り組み方、お客様の層の違いもあり、全てが新鮮でした。特に、多様なメンバーそれぞれが、プロ意識が高く、お客様対応も良く、効率的に仕事を進めるために協力体制ができているのだなぁ、と心強く感じましたね。
センター内とはいえ、異動して違う環境で仕事をする、という経験は良いものだと思っています。

あ、喋り過ぎました。

信頼性メンバーでTeamsチャット対談
勝山

部長、今年度はコロナの影響をモロに受けましたね。実験や設備を使った試験等、現場に来ないとどうにもならない業務が多い信頼性S部としても悩ましいことが多くあったと思いますが、働き方の考え方も変わってきたのではないですか?

森北

4月~5月は出社制限も厳しく、お客様のご依頼にもすぐに対応できず、ご迷惑をおかけして、現場も心苦しかったかと思います。そこから、Teamsを使ったオンライン会議など、ITツールを活用することで、出社と在宅勤務のメリハリをつけて、新しい働き方に対応する意識が芽生え、結果的には業務の効率化にもつながっているのではないかと思います。

勝山

ほんとに大変でしたねぇ。
でも、何か変わるきっかけになったことは良いことと捉えて、負けずに頑張りましょう!
畑さんは、現場での仕事が多く、装置にエラーが出ると会社に来てもらったり、不便さは感じていましたよね。
急な変化に対して何か感じることとかありました?

畑

依頼試験は、サンプルの受け渡しや設備の稼働状態の確認など、どうしても出社が必要なため、毎日、交代で何とか乗り越えてきたという感じです。

勝山

そうそう、ホントに現場のメンバーには、気苦労もかけてしまいましたよね。乗り越えようと団結力が強まった気がしています。
メンバーの思いを知るきっかけにもなったことは私の収穫でもありました。
斉藤さんは、営業もしにくく大変だったのでは?

斉藤

一般的に営業と言うとお客様にアポを取って訪問というスタイルが多いのですが、コロナの影響で訪問打ち合わせが難しくなり、オンラインでの営業活動が求められるようになりました。担当の皆さんも、より多くのお客様に見ていただく工夫を盛り込んだホームページ更新や問い合わせに対してスピーディなオンライン会議(Teamsなど)で積極的に営業活動を実施頂き、大変ありがたかったです。

勝山

私も、Teamsのおかげで、効率化できる部分も多くなりました。
WEBカメラを使ったら、複数拠点つないで、リモート立ち会いも出来ちゃいましたし。中国ともSkypeを使ってリモート立ち会いできました。
ITに疎い私でも、皆に助けてもらってできるようになった・・・日々成長ですね。

森北

昨年は、コロナの影響で社会全体が大きく変化した年でした。
そのような中、お客様のご依頼に応えるために、新しい働き方で対応していただき、ありがとうございました。今年も予断を許さない状況が続きますが、今ある働き方を常に見直し、進化させていきましょう。

働き方については、多くの皆さんに変化があったことと思います。「その場、その時に合わせた働き方」により仕事もプライベートも充実させていきたいですね。
また、信頼性S部だけでなく、プロダクト解析センターは8つのコア技術をもつ多様な専門家がいる部門です。
何かお困りごとがありましたら、プロダクト解析センターの誰かが助けてくれるハズ!
お気軽にお声がけくださいませ。

引き続きご愛顧の程宜しくお願い致します。

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振動:現地で揺らされて実感!輸送振動データ解析!(インド編)

信頼性ソリューション部の浅野です。

今回は、先日インドへ出張してくれた大田黒さんにインタビューしましたので紹介します。

皆さんとの集合写真

浅野:

何をしてきましたか?

大田黒:

AP社がインド国内で製造販売しているホーム・アプライアンス製品の輸送振動評価方法を開発するため、現地の輸送振動データ計測を実施してきました。

浅野:

輸送振動評価って何ですか?

大田黒:

AP社がインド国内で製造販売しているホーム・アプライアンス製品の輸送振動評価方法を開発するため、現地の輸送振動データ計測を実施してきました。

浅野:

輸送振動評価って何ですか?

大田黒:

工場で製造された製品は、トラックで陸上輸送されて各倉庫等を経由し、最終的にお客様のお手元に届くのですが、その間に沢山の振動衝撃が負荷されることで、製品に不具合が生じる可能性があります。
このような輸送中のトラブルを未然に防止するために、輸送中に想定される振動ストレスを負荷させる評価のことですが実環境に適合した製品開発と包装設計を支援するために大切な位置づけになります。

浅野:

なるほど!確かに、目的地まで製品を運んだ後に箱が凹んでいたり、中身が壊れていた、とかでは困りますよね。でも何故、わざわざ現地まで行って輸送振動データを計測する必要があるの?

大田黒:

インドは日本と比較して道路の舗装が不十分な部分が多いため、より厳しい物流環境に適合した輸送振動評価の基準化を進めなくてはいけません。そのためには、リアルな輸送環境データに基づき、実際の物流環境にマッチした輸送振動評価方法の開発が必要になるんです。

浅野:

確かに、振動、温度、湿度など国や地域によって全く違うので、それぞれの環境を実験室で模擬することが、製品の品質担保にとって非常に大切な取り組みなのですね。
インドの物流環境は日本国内では想像出来ないぐらい過酷なのでしょう。

大田黒:

やっぱり実際に行ってみないと分からない事って沢山ありますね。
私自身も普段は乗り物酔いはしないのですが、長時間の悪路走行と、やや荒めの運転、クラクションの連続もあって、今回初めて車酔いしたぐらいです。船酔いもしたことなかったので驚きました。
やっぱり現地特有の試験条件が必要だと改めて実感しました。

インド国内の振動・衝撃
日本国内の振動・衝撃

輸送環境のイメージ

浅野:

なんだか出発前から大変な様子だったけど?

大田黒:

海外での現場計測作業は、事前に現場の詳細情報を把握しきれていなかったり、普段使っている身近な工具や備品等が簡単に調達出来ないので、ありとあらゆる想定外のトラブルにも対応するための事前準備が大変でしたね。
計測機器はもちろんですが、計測に必要な各種関連備品の準備には結構時間を費やして慎重に進めました。
現地のメンバーと連絡を取りながらトラブルを想定し、その時の対応をイメトレしていました。

浅野:

慣れない現場での作業は大変そうですね。計測は上手くいったのですか?

大田黒:

APIN(Appliance Company India)ローカルメンバーの方々を始め、現地の皆さんの多大なご協力のお陰で無事に有益なデータを取得する事が出来ました。
私が作業している時も皆さん興味津々といった雰囲気で見守って下っていました。
新しい技術を吸収しようという熱意を感じましたね。
ご協力いただいた方々のためにも少しでも質の高いアウトプットを出して貢献していきたいなと感じました。

計測したトラック
計測機器の設置

浅野:

言葉は通じなくても、パナソニックの仲間として同じ目標に向かって仕事を進めるのはやりがいがあるでしょうね。

大田黒:

そうですね。ただ、私は英語が苦手なので、今回の出張をきっかけに真剣に英語の勉強に取り組もうと思いました。
今回はプロダクト解析センターの海外拠点で活躍されていた企画管理部の高田さんに同行して頂いたので、ローカルメンバーとの打ち合わせを始め、しっかりサポートしていただき、不安はありませんでした。
ですが、やはり自分でも少しでも英語が話せないと何も出来ない事を痛感しましたし、ローカルの方々と簡単な英語でもコミュケーションを取る事が出来れば本当に楽しいだろうなと感じました。

浅野:

今回はAPIN以外に現地の社外評価機関にも見学に行かれたんですよね?

大田黒:

はい。将来的には、開発した評価を現地で実施できることがベストですので、グローバルに各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っており、世界有数の規模を持たれているビューローベリタス社(Bureau Veritas S.A.)のインド拠点にお邪魔してきました。
振動評価だけでなく、これまで見た事がない設備メーカーの評価設備や多彩な評価技術のご説明をいただき、とても勉強になりました。今後もぜひ連携させていただければと思います。

Bureau Veritas
皆さんとの集合写真

浅野:

今回、インドは初めてだったらしいですが、楽しめましたか?

大田黒:

そうですね。これまでの人生で4回渡航したのですが、そのうちの3回は出張で行かせていただきました。
あまり自分から進んで海外に行く機会は無いので、今回のインド出張も含め、海外出張はいつも新鮮で様々な事が経験出来てありがたいです。
移動中の車内から外を眺めていたら、道路に牛の大群が現れたのですが、インドにおいて、牛は神聖な存在として大切にされているので、人や車よりも牛の通行が優先されていたのが印象的でしたね。牛肉は食べられない方がほとんどだと聞きました。

道路を歩く牛の大群

浅野:

私にとっては、なかなかの試練ですね(笑)
インドへ出張することで、何か気をつけていた事とかはありましたか?
インドというと、やはり衛生面が少し心配になるけど、お腹は壊さなかった?

大田黒:

今回は、現場での計測作業がメインだったので、慣れない食事や環境で体をこわさないように、体調管理には人一倍気をつけていました。水だけでなく、食事もインスタント食品や缶詰を日本から持ち込んで食べていましたね。
“絶対失敗出来ない”という事を自分に言い聞かせて、プレッシャーをかけて取り組んでいました。

浅野:

なかなかストイックですね。さすがは大田黒さん!

大田黒:

慣れない海外にびびっていただけで、そんなことありませんよ(笑)
これから持ち帰ってきたデータを解析して、引き続き、AP社にとって有益なアウトプットを提出出来るように努めたいと思います!  
  

異なる文化や環境など、普段とは違った変化を楽しむ?ことができたようですね。これも海外出張の醍醐味ですね!

プロダクト解析センターでは、現地指導も含め、実環境に即した評価技術開発にも力を入れています。
こんな評価技術を開発したいなどありましたら、ぜひ一度ご相談ください。今後ともよろしくお願い致します。

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接着寿命:海外との接着技術開発 奮闘記(ドイツ編)

信頼性ソリューション部の井内です。

9月にドイツに出張してくれた宇津木さんに、インタビューしましたので紹介します。

接着剤

井内:

何をしてきましたか?

宇津木:

接着の先進的な技術開発のため、委託研究先のドイツの研究機関に進捗確認と今後の方向性に関して打合せに行ってきました。

井内:

接着とは?

宇津木:

2種類の部材を接合させるもので、身近なものとしては接着剤や両面テープがありますよね。社内でもテレビやカーナビなど接着剤を使用している製品は多々あります。
しかし、接着剤の材料の配合や異種材料同士の相性など非常に多彩で、劣化時に接合部の強度などの耐久性を保つために十分な選定・評価・対策をしなくてはなりません。
そこで、これをサポートするための先行技術開発を行っています。

井内:

もともと接着が専門だったのですか?

宇津木:

いいえ。もともとは電子工学(電子材料)です。
プロダクト解析センターで様々な事業部さんと一緒に仕事をさせていただきながら勉強しました。
接着は化学系や機械系など、多岐に渡る分野が絡んでおり、幅広い知識が必要です。
そのため、難しさもありますが、非常にやりがいがありますよ。

接着剤

井内:

自分の専門外までも勉強できる、いい機会ってことですね!

宇津木:

はい。まだ詳しくは言えませんが、
特に今回の先行技術開発は、今までの手法では分からなかったことが分かるので、接着でお困りの方々に喜んでもらえると思います!

井内:

なんだかすごそうですね。先方の進捗はどうでしたか?

宇津木:

さすが、その業界の最先端って感じでした。
しっかり希望通りの成果を出していただきましたよ。

井内:

それはやっぱり初めのお願いの仕方がよかったのですよね?

宇津木:

いいえ、それが残念ながら違います。
日本国内で仕事をすると「なんとなく分かってくれているはず」と、仕事を進めることがあります。進めながら落としどころを決めていくって感じですね。しかし、海外は書面文化なので、書面に書いていないことは実施してくれません。今回も打合せでのコンテンツは記載があったので、大丈夫だろうと思っていたのですが、きちんと明文化してもらう必要があったのです。

会議の様子(宇津木さん:写真右)

井内:

そうなんですか。やっぱり海外ってドライなんですかね?

宇津木:

そんなことはないですよ!
結局、「お客さんの役に立つためにやっているから最後まで付き合いますよ。」と言って、最高の成果を出してくれました。

井内:

素晴らしい!とってもいい人たちですね!

宇津木:

はい。その点、すごく恵まれていましたね!全体的にドイツの方々はとっても親切で、感動しましたよ。普通に道を歩いていても、カバンのチャックが開いているよと教えてくれたり、困っていると何かと声をかけて助けてくれました。

ドイツの街

井内:

いいですねー!私もドイツに行きたくなりました!

ドイツの街

宇津木:

特に、今回はかなりチャレンジングな取り組みとして実施したので、私自身も明確にお願いできていなかった部分もあり、本当に助かりました。それに、今回のことで、自分の専門性がさらに高まったと感じましたね。

井内:

たしか難しそうな資格も取っていましたよね。

宇津木:

はい。ヨーロッパで接着の安全性に関わる技術者が取得する「欧州構造接着技術者」という資格を取得しました。
その他、先方の話に付いていくためにも、必死に勉強しましたよ。

井内:

あまり聞かない資格ですね。

宇津木:

そうですね。
欧州では多くの企業がこの資格を求めていて、既に数万人が資格認定を受けているのですが、日本では、まだ20人前後でしょうか?筆記だけではなく実技試験なんかもあるんですよ。

接着剤塗布の実技

井内:

おぉ!すごい!もう立派な接着のプロですね!

宇津木:

お困りごとがあれば、なんでも相談してください!

井内:

頼もしいですね!
ところで、プロダクト解析センターは国内の共同研究は多いですが、海外への委託研究なども盛んなのですか?

宇津木:

希望があればチャレンジできる風土はありますよね。
接着の他にもリチウムイオン電池や振動関係など、現在の信頼性ソリューション部の仕事に関係する部分も多く、共同研究もできそうでワクワクしましたね!

井内:

なんだか楽しそうですね!
これからも、どんどん連携を深めていきましょう!
そういえば、今回の出張では、土曜日が空いていたようですが、ドイツを少しは楽しめましたか?

宇津木:

はい、フィルハーモニーオーケストラを聴きに行きましたよ!
素晴らしかったですね。
でも、最も衝撃を受けたのは、毎日の食事の中で、生の豚肉が出てきたことでした。とってもおいしかったのですが、これまでの常識を根底から覆されましたね!

フィルハーモニーオーケストラ外観
生の豚肉

異なる文化や考え方など、普段とは違った変化を楽しむことができたようですね。
これも海外出張の醍醐味ですね!

プロダクト解析センターでは、これからの製品開発を支える技術開発にも力を入れています。
こんな技術を開発したいなどありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
今後ともよろしくお願い致します。

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脱臭:ここが違うよ。ナノイーXの海外デモ支援!!(シンガポール編)

信頼性ソリューション部の浅野です。

7月にシンガポールに出張してくれた金田さんに、インタビューしましたので紹介します。
日本では味わえないことを経験できたようですよ。

におい

浅野:

何をしてきましたか?どんな商品に絡んだことでしたか?

金田:

アプライアンス社からのご依頼でシンガポールで行われたパナソニック主催のB2B向け(鉄道・ホテルなどの公共機関)展示会にてナノイーXの除菌効果を可視化するデモンストレーションの実演や支援をしてきました。

浅野:

現地での反響はどんな感じでしたか?

金田:

ナノイーXに興味を持っていただけたようで、現地の技術者の方から実証実験をしてみたいとのご要望も出てきました。

現地展示会の様子 デモの様子(金田さん) ナノイー成分と反応する指示薬を調合し、変化を可視化

※ナノイー・ナノイーX開発にはプロダクト解析センターも様々なご協力をしています。
ご参考:URL:https://www.panasonic.com/phd-jp/corporate/pac/s_movie/movie.html 新しいウィンドウ:

浅野:

デモンストレーションの内容を現地の販社の方にレクチャーしたそうですが、どうでしたか?

金田:

短時間で効果を体感頂くためにはmgオーダーでの試薬調合が必要なのですが、天秤などの計測器の扱いが不慣れな方が多いので、デモンストレーションの再現性をあげるためには調合済みの試薬を準備するなどして3分クッキングのようなインスタントメニューを作る必要性を感じました。

浅野:

来場者の方と直接話をして気づいたことはありますか?

金田:

ナノイーXの脱臭効果に関して、日本では六段階臭気強度表示法を用いた官能評価が一般的ですが、海外ではあまり使われておらずニオイセンサーなどの客観データで示すことを求められました。

におい

浅野:

人の嗅覚と違ってニオイセンサーは複数のにおいが混じった臭気を計測できなかったり、濃度が薄いけど臭いニオイが苦手ですよね。

金田:

そうですね。計測できるニオイを選定したり、どのように効果を表現していくのかが今後の課題になりそうです。  

浅野:

今後、海外に向けた取り組みとして何か考えていますか?

金田:

現地で困っているニオイを聞いたところ、体臭汗臭が気になるという声が圧倒的に多くて驚きました。多民族国家で食べているものや人種によって、汗のニオイが異なるのかなと。
評価系を構築するのに模擬臭を作成するのですが、地域・国ごとで分析し臭気成分を比較する必要があると感じました。

多民族国家

浅野:

金田さんはプライベートでも海外に頻繁に行かれていますが、出張と違いはありますか?

金田:

出国するまでの準備が変わりますね。プライベートだとパスポートと財布があれば忘れ物があっても現地で購入できますが、技術的なものは容易に手に入らない場合もあるので。

浅野:

今回は大丈夫でしたか?

金田:

現地で起こりうるトラブルを想定し準備しました。今回はおかげさまで順調でしたが万一に備えて、現地調達できそうなもので代替する方策も考えていました。
想定外のことが起こることも良くも悪くも海外出張の魅力のひとつだと思ってますが、今回のデモは自分の予想以上に反響が大きかったです。逆に予期していないトラブルに遭うこともあるのですが、それによって対応力が鍛えられていると感じています。

トラブル

浅野:

今回は、スケジュールがいっぱい詰まっていたようですが、シンガポールは楽しめましたか?

金田:

シンガポール駐在経験者の方と同行していたので、夕食時に観光名所を案内いただきました。

浅野:

何が一番思い出に残ってますか?

金田:

その場でドリアンを割って食べさせてくれるお店があるんです。甘くて美味しかったですね。非常に濃厚で、少しの量でお腹いっぱいなるくらいにすごくクリーミーでした。

浅野:

臭い食べ物の代表ですけど、大丈夫でしたか?

金田:

ニオイの評価も担当しているので興味はあったんですが、想像以上の臭さでした。。。
面白かったのは、お店ではドリアンと一緒にビニール手袋とミネラルウォーターも渡すんです。現地の方でもドリアンを食べた後のニオイには気を遣っているのを実感しました。

ドリアン

海外に仕事で行かないとわからないことが多く、貴重な体験ができたようです。
いろんな現場にいくチャンスがある職場ならではということでしょうか。

プロダクト解析センターでは、各種商品の海外展開も支援しておりますので、
引き続きご愛顧の程宜しくお願い致します。

におい評価のお困りごとにお答えします。

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