電気・人体安全

電気・人体安全 メンバー紹介

電気安全一筋20年、亘係長インタビュー


2021年5月14日


こんにちは、安全・EMCソリューション部 システム安全設計課の渡邊です。

電気・人体安全のメンバーを紹介企画の第4弾です。

電気・人体安全メンバー紹介の4人目は、電気安全係、係長の亘さんです。

インタビュー風景(亘さん(左))
インタビュー風景(亘さん(左))
  •  ご経歴は?

松下電工という名前だった95年に入社し、入社当時は品質総括部という組織でハウジング関係の商品審査をご担当。
その後、商品審査の中でも、安全性に特化した部門が創設されたことを機会にそのメンバーとなり、部署名は変わりつつも20年一貫して製品安全に携わっておられます。

それでは、亘さんに質問致します!

・得意な技術分野を教えてください。

電気火災やプラスチックの難燃性なども含めた、電気安全分野が得意です。
例えば「電子部品などがトラブルによって異常過熱したとしても、製品の外郭樹脂に延焼するリスクが無いか?」といった心配がある場合には、発火や延焼の観点からIEC規格のグローワイヤ試験ニードルフレーム試験を用いた、そのリスク評価を提案します。
また、樹脂そのものの燃えにくさを確認する場合には、UL規格の垂直燃焼試験を提案するようにしています。これは、IEC規格は完成した製品に対する試験であるため、材料の評価に最適ではないと考えられるからです。同じ難燃性を確認する試験でも、状況や目的に応じて適切なものを提案するようにしています。

加えて、試験評価だけではなく、製品に潜むリスクを明確にすることで、お客様への危害を抑え込むリスクアセスメントなども得意です。近年、法規遵守だけではトラブルを完全に防止できないことから、ますます重要になっています。

・これまでのご経験から得られたことは?

入社当初は、ハウジング関係の製品に触る機会が多く、施工などに関する知見が多く得られました。その知見がリスクアセスメントで役立ったこともあります。
例えば、施工現場では施工説明書を見てもらうことは殆どないため、現物で間違いを起こしにくい設計にしなければなりません。具体的には、複数のコネクタの接続が必要な場面では、コネクタの形状を異なるものにすることで、正しい配線でのみ接続可能にして、誤配線のリスクを低減しました。

また、樹脂材料の劣化と安全性を調べた際には、ワイブル等の信頼性の考え方を学ぶことができました。この考え方は、現行品と改善品の差を確認する際、役立っています。

プライベートについても教えてください。

・ご趣味は?

下手ですが卓球部に所属しています。
幽霊部員になっていますが・・・

クラッシック音楽を聴くのも好きです。
子供がいるので、ズーラシアンブラスという子供向けのコンサートを開催する楽団を定期的に聴きに行っています。
内容も本来のクラシック音楽がいつの間にか童謡になっていて、気が付けば元のクラシックに戻っているといった編曲も楽しめます。
そんなパロディーが多い内容でありながら、一流の奏者が演奏しますので、大人が聴いても十分満足できる楽団で、お勧めです。

・他にご趣味は有りますか?

もう一つ、趣味として主なものはスポーツ観戦です。 神戸市出身なんですが、プロ野球は横浜ベイスターズを贔屓のチームとしています。
90年に大洋ホエルーズを率いた須藤監督に魅かれて、それ以来です。 サッカーはヴィッセル神戸、ラグビーでは神戸製鋼スティーラーズを応援しています。

あと、マイナーですが、女子サッカーの湯郷ベルも応援しています。
こちらは、私の従兄が監督として活動しており、頑張って欲しいなと思っています。

亘さん、お忙しいところありがとうございました。



(編集後記)

製品安全に20年、携わっておられる亘さん。お話を聞く中で、安全に対する姿勢や考え方に言葉では言い表せない深みがありました。
製品の安全の作り込みにお困りの際には、ぜひお気軽にご相談下さい!