私たちの取り組み カーボンニュートラル

FUTURE IMPACT

社会のエネルギー変革に向けて、新事業と新技術を創出し、社会全体のCO2排出量の削減に貢献します。 ​

ペロブスカイト太陽電池


「発電するガラス」で、さらなる再生可能エネルギーの普及へ

カーボンニュートラルの実現に向けて、さらなる再生可能エネルギーの創出手段として、平地面積が少なく設置場所が限られた都市部などの地域でも活用できる“これから”の太陽電池が求められています。

そんな背景のもと、パナソニックグループは、ガラス建材一体型のペロブスカイト太陽電池を開発。
「発電するガラス」としてビルの壁面や窓に組み込むことができ、太陽電池の活用の自由度を拡げます。

私たちは、まち・くらしに調和するペロブスカイト太陽電池の普及を目指し、社会のCO2排出削減と再生可能エネルギーの拡大に貢献していきます。

独自技術で世界最高レベルのエネルギー変換効率を実現

パナソニックグループのペロブスカイト太陽電池は、2023年11月に、804cm²のペロブスカイト太陽電池モジュールにおいて世界最高レベルのエネルギー変換効率18.1%を達成しました。

独自のインクジェット塗布製法で、基板に発電層を直接塗布するため、サイズ、透過度、デザインの自由度が高く、カスタマイズが可能です。

パナソニック独自のインクジェット塗布製法を表した図。製法プロセスは、インクジェット塗布製法と、レーザー加工技術を組みあわせることで、ホール輸送層と電子輸送層の間にペロブスカイト層が生まれ、発電することができるようになる。

パナソニック独自のインクジェット塗布製法

パナソニックのペロブスカイト太陽電池の特長をイラストで示した図。5つの特長は、デザインやサイズの自由度、世界最高レベルの発電効率18.1%を達成、太陽光発電と建材の融合、カスタマイズ可能、製造にかかるエネルギー消費が少ないこと。

パナソニックのペロブスカイト太陽電池の特長​

バイオCO2変換


CO2を活用して農作物の収穫量を増やし、食糧生産にも貢献

空気中のCO2を利用して農作物の収穫量を増やすバイオCO2変換は、サステナブルな地球環境の実現を目指して開発されました。
葉緑体の起源といわれる光合成微生物がCO2を原料に、光・水との光合成で植物刺激成分を生成する独自技術を開発。農作物の葉面に散布することで農作物の成長を刺激し、収穫量を増加させることに成功しました。

この技術は、空気中のCO2を活用できるだけでなく、農作物の成長過程でもCO2を回収することができ、カーボンニュートラルの実現や持続可能な食糧生産にも貢献できます。
パナソニックグループは、今後さらにバイオCO2変換の技術を追求し、量産化やグローバル展開に取り組んでいきます。

植物の成長を加速させるバイオCO2変換の成長率を表した図。とうもろこし、トマト、ほうれん草に、CO2を原料に植物成長を促進する生体分子を合成した成長刺激剤を散布すると、とうもろこしはサイズが49%増加。トマトに葉面塗布を5回した場合、収穫量が44%増加。ほうれん草に葉面塗布2回した場合、収穫量は40.9%増加した。