『私の行き方発見プログラム』における
ICT教育に活用できる教材のご紹介
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、GIGAスクール構想の整備が前倒しされています。
文部科学省の調査では、児童・生徒1人1台端末およびインターネット環境の整備が完了する自治体は、96.5%に及んでいます。(出典:文部科学省GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境整備の進捗状況について(確定値) (mext.go.jp) )
2021年度は「GIGAスクール構想」元年と位置付けられ、学校を取り巻く環境はこれまでとは大きく変わってきており、ICT教育の需要が大きくなっています。
そのような中、「私の行き方発見プログラム」でもICT機器(パソコン、大型モニター、タブレット型端末など)を活用して、本ブログラムを効果的に実施いただけるような教材を提供しています。
「パワーアップ情報ファイル」5月号では、このコンテンツの中から一部内容をご紹介いたします。
「私の行き方発見プログラム」提供教材の概要
■プログラム
①【会社の役割発見】どのような役割の人が会社を支えているのだろう?
②【職業と能力の関係発見】仕事をするために必要な能力は何だろう?
③【職業体験での仕事発見】職場体験先の会社の役割や仕事と能力の関係は?
④【自分の“行き方”発見】自分の価値観を発見しよう
■授業時間
各50分(1時限)
■活用方法
学年のニーズによって使い分けられる4つのキャリア教育教材を提供いたします。
教材は、自由に組み合わせてご活用ください。
■教材の構成
・ティーチャーズガイド(授業展開例等)
・カード教材(仕事の役割カード等)
・ワークシート集

ここでは、「私の行き方発見プログラム」「プログラム①【会社の役割発見】どのような役割の人が会社を支えているのだろう?」の中で、ICT教材を活用した授業例をご紹介いたします。
内容 | 授業形態 | ICT活用教材 | |
---|---|---|---|
導入 | 授業のめあてを伝える
| 一斉 | |
展開① | 日本の企業活動についてクイズを通して確認する | 一斉 | 進行用教材 「企業活動クイズ&解説スライド」 【ポイント1】 |
展開② | 家電製品をつくる会社の中にはどのような役割の人たちがいるか確認する
| 一斉 グループ | 電子黒板用教材 「どのような役割の人が会社を支えているのだろう」
【ポイント2】 |
まとめ (5分) | どのような役割に興味を持ったか、ワークシートに記入させる | 個人ワーク |
【ポイント1】 生徒の興味・関心を喚起するクイズ形式のスライド
- 展開①では、日本の企業活動の特徴を俯瞰的にとらえ、世の中のさまざまな職業・職種について考えます。
- 進行用教材「企業活動クイズ&解説スライド」を電子黒板等に投影しながら、日本の企業活動について学習します。
- 「企業活動クイズ&解説スライド」は、5つのクイズと解説で構成されています。
1. 日本にはどれぐらいの種類の産業があるだろう?
2. 日本にはどれぐらいの企業があるだろう?
3. 日本では1カ月でどれぐらいの企業が生まれているのだろう?
4. 日本の総人口のうち、今、何%の人が仕事に従事しているだろう?
5. どんな仕事に就いている人が多いだろう?

- 「企業活動クイズ&解説スライド」を生徒のタブレット等のICT機器に共有することで、生徒自身が解説やデータを確認することができます。また、資料を保存し、授業後の見直しや学習の振り返り等でも活用することができます。
【ポイント2】電子黒板上で自由に動かせる「工程シート」「役割カード」
を活用 し、クラス全体でより効果的に情報共有することが可能
- 展開②では、家電製品をつくっている会社を例にとり、会社にはどのような役割の人がいるかを学習します。
- 電子黒板用教材「どのような役割の人が会社を支えているのだろう」には、あらかじめ6つの工程が記載された「役割カード台紙」と、自由に移動することができる「役割カード1(モノづくりに直接関わる役割/18種類)」が用意されています。
- まず、電子黒板用教材「どのような役割の人が会社を支えているのだろう」を使い、家電製品が私たちの手元に届くまでには、どのような工程があるか確認します。
ここでは、パワーポイント上で自由に移動することができる「工程シート」を「企画」「開発」「製造」「物流」「販売」「アフターサービス」の順番で配置しながら、家電製品が私たちの手元に届くまでには、どのような工程があるか確認していきます。

- 続くグループワークでは、グループごとに紙で配布された「役割カード1(モノづくりに直接関わる役割/18種類)」が「企画」「開発」「製造」「物流」「販売」「アフターサービス」の6つの工程のどこにあてはまるかを分類し、「役割カード台紙」の上に配置します。
- 教材を生徒のタブレット等に配付すると、グループで分類した結果をタブレットに反映し、クラスで発表したり、共有したりすることが可能になります。
- 電子黒板等を使い「役割カード」を配置することで、短時間で効果的に正解の共有が可能になります。
- 役割カード1の配置が完了したら、モノづくりに直接関わる役割以外で会社に必要な役割について考えます。
- 「役割カード2(会社全体をサポートする役割)/12種類」を配布し、それぞれの役割の内容を読んで理解した上で、役割カード台紙に配置します。
- 目隠し部分をドラッグすると役割カード2が表示されるようになっていますので、目隠しを外しながら、それぞれの役割を確認していきます。
目隠しの画像をドラッグすると、役割カードが表示されます。
- ワークで活用したスライドはタブレットに保存し、授業のまとめや学習の振り返りに活用することができます。
今回はプログラム①のICT教材活用例をご紹いたしましたが、これ以外にも「私の行き方発見プログラム」では、より効果的に実施していただけるようなICT教材を提供しています。授業の目的に応じて、自由にアレンジしてご活用いただけましたら幸いです。