
テーマ:ユーザビリティの職場紹介
ユーザビリティ 特別編 ~インドより~
2019年10月15日
今回は特別編として、元ユーザビリティのメンバーで、現在はインドで製品保証のキーパーソンとして活躍中の益田さんより、現地からの体験レポートをもらいましたのでご紹介させていただきます。
以下、益田さんからの体験レポートです。
こんにちは。元プロダクト解析センターの益田です。
この度特別号として記事を書かせていただくこととなりました。
元ユーザビリティソリューション部で色々な解析を担当させていただいていましたが、海外で働く希望が叶い、現在はPanasonic India(以下PI)にて、4月より製品保証を担当しています。
ここでは製品保証に絡むインドならではの出来事を一部ご紹介したいと思います。

<輸送環境>
瞬間的な雨が多く、インドの多くの人が傘を差しません(下写真1.)
バイクで抱えながら家電製品も運んでいる人もいるので、私たちの製品が雨に曝されるリスクがあります。

写真1.:高速道路で雨宿りする人々。
高速道路といえど、みんなで止まれば
怖くないのかもしれません。
渋滞の一因にもなります。
また、配送業者の荷扱いが日本ほど丁寧ではないため製品への衝撃が懸念されます。
紙パック製品を見ると製品への衝撃がよくわかります(下写真2.)
高級スーパーでも凹んだまま売られていることが多いです。

写真2.:注文し、届いた紙パック製品。
製品の変形、汚れは当たり前です。
ただし味はおいしく、外形が
味に影響しないことに驚きます。
<停電>
電力事情が良くないインドでは日常的に停電が起きます。復帰前後に電圧変動が大きくなる傾向にあるようです。
多くの製品に停電対策、自動復帰の特徴をうたうラベルが貼りつけられています。
<大気汚染>
大気汚染が深刻です。酸性雨等の環境は製品の変色・錆・腐食などに大きく影響します。
昔は中国が大気汚染で有名でしたが、今やインドが上位を独占しています。
(ある記事では、私の住むグルガオン(デリーから車で約4-50分)が 、世界一大気汚染が深刻と紹介されていました。)
<カレー油分>
やはりカレーは毎日食べます。手で食べる人も多いです。
工場監査の時、手に付着する油分が心配になりました。
現地従業員に確認すると、インドの工場では食事後の手洗いを徹底させているそうです。
(ちなみに、インド北部はカトラリーを使用する文化に変化しつつあるようです。)
日本に住んでいた時と比較すると、日常でも驚くことが多くあります。
毎日何かが起きるような環境ですが
製品で対策すべき事は一つ一つ改善していければと思います。
このようにパナソニックでは、希望をすれば海外で働くことができ、そのための仕組みや制度が整っているのもパナソニックの魅力の1つだと思います。
お読み頂きありがとうございました。