
25年3月、パナソニック ライフソリューションズ インド(PLSIND)は、3,800本の苗木を植樹するとともに、生態系回復プロジェクトの一環として「宮脇密林*」の植林地を形成しました。
*日本の植物生態学者・宮脇昭(みやわき あきら)博士が提唱した**「宮脇方式」**による植林のことを指します。宮脇方式は、土地本来の潜在自然植生(その土地に自然に生育する樹種)を基に、多様な在来種の苗木を密集して植える方法です。この方法により、成長が早く、生物多様性が豊かな森を短期間で形成できるとされています。
本プロジェクトの実施にあたり、パナソニックはCATCH Foundationと協力しました。CATCH Foundationは、2014年に設立されたアーメダバードを拠点とする環境NGOであり、清潔で緑豊かな環境の実現を目指して活動しています。市民の自主的な環境活動を促進し、より良い社会と国家の実現に貢献することをビジョンとし、環境改善のための意識改革を促すことで、将来世代のために清潔で安全な生活環境を創出することをミッションとしています。CATCH Foundationの支援のもと、マネサールのNSGキャンパス(300エーカー)に密林を開発することで、地域の環境改善、コミュニティの福祉向上、さらには経済成長への貢献が期待されます。CATCH Foundationはハリヤナ州政府と連携しながら、この取り組みを推進します。
植林地として選定されたNSGキャンパス(マネサール、グルガオン)は、インドの中央武装警察部隊であるNSG(国家安全保障部隊)の拠点であり、国内の緊急事態対応を担う世界水準の組織です。その駐屯地には、1万人規模の人が居住し、34の食堂、3つの学校、2つのショッピングセンター、複数のトレーニングエリアが存在します。今回のプロジェクトでは、1エーカーの土地に3,800本の苗木を植樹し、宮脇密林方式を採用しました。この取り組みにより、廃棄物処理場を密林へと転換し、生態系の回復と生物多様性の向上、大気質の改善、二酸化炭素の吸収、土壌流出の防止、地元の野生生物の生息地の創出が期待されるとともに、従業員の環境意識向上にも寄与します。

本プロジェクトは、2025年3月7日にマネサールのNSGキャンパスで正式に開始されました。パナソニックはCATCH Foundationと協力し、宮脇密林(CVSP - CATCH Van Sanrakshan Pranali)の一部として、地域の生態系を回復させる在来植物の植樹を実施しました。この取り組みは、NSGの廃棄物処理場の一部を植林地へと転換するものであり、1エーカーの土地に苗木を植えた後、長期的な維持管理を通じて成長を促進します。このプロジェクトにより、生物多様性の向上、土壌・大気汚染の軽減、地元の野生生物の保護が図られ、より健全な生態系の確立に貢献することが期待されています。
今後も継続的な支援と活動の強化を進めてまいります。