大人と子どもで薬の量が違(ちが)うのはなぜ

風邪(かぜ)をひいた時に飲む、風邪薬。中身が同じ薬なら、大人と子どもでは、飲む量が違うって知ってた? たとえば大人が1回2粒(つぶ)飲む薬でも、子どもは1回1粒飲むことになっていたりする。これはなぜだろう。

大人と子どもでは体重がちがうよね。大人は50キログラムや60キログラムあるけど、子どもは20キログラムや30キログラムしかない。薬の働きは一般(いっぱん)的には体重が軽いほど強くて、効(き)き目が大きいんだ。だから大人が子どもと同じ量を飲んでも効き目がない。反対に、子どもが大人と同じ量を飲んだら、薬の働きが強く出すぎてしまう。また、体重だけでなく肝臓(かんぞう)など内臓の働きも大人と子どもは違い、薬の効き方に関係してくる。だから、決められた量を飲むことが大切なんだね。