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人間は何歳(さい)まで生きていられるんですか?
どんな生き物も、細胞(さいぼう)という小さな小さな部品が集まってできている。細胞は「分裂」(ぶんれつ)といって、1つが2つに分かれて、分れた1つが元と同じ大きさになる、ということを繰り返して増えていくんだ。ケガをして皮膚(ひふ)が傷(きず)ついても、皮膚の細胞が分裂して生まれ変わり、いつの間にか治る。例えば髪(かみ)の毛が生えてくるのも、細胞が次々に分裂するからなんだ。
ところが、細胞は、分裂できる回数というのが決まっている。細胞の長い部品の一部が、分裂するたびに短くなって、ある回数以上分裂すると壊(こわ)れてしまうんだ。人の細胞では、40回から60回とされていて、それは110年から120年ぐらいの時間にあたる。つまり、人間は病気とかケガをしないかぎり、120年ぐらい生きられると考えられているんだ。それを「寿命(じゅみょう)」と言うんだね。
マウス(ネズミの一種)では分裂回数が14~28回で、寿命は約3.5年。とても長生きするゾウガメでは、80~125回も分裂をくり返し、175年もの寿命があると言われているよ。