どうして人は死ぬの?
     
どんなに長生きしても、人間はかならず死ぬ。これには、老化が関係している。

みんなの体は、およそ約60兆の細胞(さいぼう)でできている。古い細胞をコピーして新しい細胞をつくり、古い細胞と新しい細胞を交換(こうかん)することで、体は成長しているんだよ。これをコントロールしているのが、それぞれの細胞の中にある遺伝子(いでんし)なんだ。ところが、年を取ると、新しい細胞を作り出す力がだんだん弱くなり、古い細胞が増(ふ)えてしまう。これが老化ってわけ。老化が進むと、シワが増えたり歯が抜(ぬ)けたりして病気にかかりやすくなり、体の働きが止まって、やがて死んじゃうんだ。