私たちの“AKARI”アクション
小さな行動がともす遠くのあかり、みんなの未来

〜横浜市立美しが丘中学校の活動〜

パナソニックが展開している「みんなで“AKARI”アクション」の新たな取り組み、「子どもたちによる特別企画」がスタートしました。「みんなで“AKARI”アクション」は、使わなくなった本やCD・DVDなどを寄付し、その収益をもとに、電気のない無電化地域にソーラー式のあかり(ランタン)を届けるプロジェクト。今回の特別企画では、現地の子どもたちと手紙を送りあう取り組みを通して、参加する子どもたちが社会課題を自分ごととして捉え、社会を変える力を育むことを目指しています。
この活動への参加を国内の学校に呼びかけたところ、多くの学校が賛同し、様々な取り組みが行われました。今回は、参加校の一つである横浜市立美しが丘中学校を訪ね、活動の様子について話を伺いました。

「みんなで“AKARI”アクション」に参加した中学校へ
現地からの御礼のメッセージが届けられました

2026年2月のある日、美しが丘中学校では、1年生の生徒たちに向けて特別な時間が設けられました。
それは、「みんなで“AKARI”アクション」を通じてソーラーランタンを贈った、ケニアの子どもたちからの手紙が紹介される時間です。
「みんなで“AKARI”アクション」は、全国の学校をはじめ、自治体や企業、さらには個人の方々にも呼びかけ、電気のない生活を強いられている国や地域の子どもたちに、あかりを届け、現地の教育・健康・収入向上に役立てていただく取り組みです。参加した学校では、それぞれの学校や地域でリサイクルを通じた募金活動を行い、その収益をもとに、無電化地域に住む子どもたちへソーラーランタンを届けています。

今回、美しが丘中学校の1年生もこの活動に参加しました。数カ月にわたる取り組みの中で集められた寄付により、ケニアの無電化地域にある学校へソーラーランタンが贈られました。
その報告とともに、ランタンを受け取った現地の子どもたちから届いた感謝の手紙が、先生から生徒たちに紹介されました。

子どもたちによる特別企画「みんなで“AKARI”アクション」を紹介するチラシ。このチラシが美しが丘中学校の1年生の活動のきっかけになりました。
先生が生徒たちに、ケニアからの手紙を紹介している様子
現地の生徒から、美しが丘中学校の皆さんへ宛てられた御礼の手紙

活動を通じて「知る」世界の現状。
「知る」ことで起こす「行動」

美しが丘中学校には、総合学習の一環として全学年で福祉をテーマにしたカリキュラムがあります。1年生は「幸せとは何か」をテーマに学習を進めていました。2025年の5月、総合学習を指導する渡邊一樹先生から、1年生を担当する押田香織先生に一つの提案がありました。それが今回の「みんなで“AKARI”アクション」でした。

押田先生は「電気のないケニアの貧困地域にソーラーランタンを届ける活動」について、パナソニックが制作した動画を視聴しながら1年生の生徒約100人に説明し、活動がスタートしました。生徒たちにとっては初めての経験です。
「生徒たちはとてもワクワクしている様子でした」(押田先生)

この活動を知った生徒の皆さんは、それぞれに深く考えさせられたと話します。
「先生からこの話を聞いた時、『世界には私たちにとって当たり前のようにある電気がない場所がある』ということを知り、驚きました。私たちの活動で、あかりのない地域の人たちに光を届けたいと思いました」(鹿島叶羽さん)
「この活動を通して世界の人たちを助けることができたら最高だね、と友だちと話していました。これまでこのような活動にあまり関わったことはありませんでしたが、今回は積極的に参加したいと思いました」(星野 響さん)

活動に参加するにあたり、無電化地域の現状についても調べ、自分たちにできることを仲間と話し合ってきたといいます。
「皆で同じ目標に向かうためには、この『“AKARI”アクション』をしっかり理解し、考えにブレが生じないようにすることが大切でした。そのため何度も話し合いを重ねました」(鹿島さん)

活動は、使わなくなった本やCD・DVDを集めるところから始まりました。回収ボックスを製作し、集まった品の収益でソーラーランタンを送ります。校内放送で全学年に活動の意義を説明しました。より多くの人に声を掛け、協力してもらいたい。そのためにはどうすればいいのか——。この壁を超えるために生徒の皆さんは動きました。
そして校内のみならず活動は地域へと広げていくことになりました。

「みんなの“AKARI”アクション」の意義を伝えるポスターも自作
校内に設置された回収ボックスとポスター

「回収ボックスを持って地域の小学校に出向き、活動への協力をお願いしました。私が掲げた目標は『貧困の人たちを一人でも減らそう!!』でした」(清水花歩(かほ)さん)
「私は地元の自治会長さんに電話をして、活動への協力をお願いするチラシを、地域の回覧板で各世帯へ告知してもらえないかお願いすることにしました。実はこれまで大人とこのような話をする経験がなかったので、とても緊張しました。電話でどのように挨拶して、どのようにお願いをすればいいのか、メモに書いてそれを見ながら話しました。お話しする中で、自治会長さんから突然『君はなぜこの活動をしようと考えたのか』と質問されました。突然のことなので、答えの準備はしていませんでしたがその場でよく考え、私の意見を伝えるととても喜んでくださり、協力していただくこともできました」(星野さん)

地域に告知するための回覧板用のチラシ
(写真左から)押田先生、星野さん、鹿島さん、清水さん、渡邊先生。星野さん、鹿島さんが手にしているのは現地の子どもからの手紙(英語)。清水さんが持っているのはその翻訳版

このような活動の全てが、生徒の皆さん、自らの発案と実行力で進められてきたそうです。
「当初は、生徒に“やらされ感“があったようですが、活動を続けていくうちに生徒たちと活動の関わり度や達成度が見えてきます。すると次第に生徒から『もっと回収物を増やすためにはどうしたらいいか』『地域の小学校や自治会にもお願いしてはどうだろう』などさまざまな意見が飛び出しました」(渡邊先生)
「生徒はこの活動の趣旨を理解していますが、外部の方の協力を得るためには、生徒たちと同じように、活動の意義などを理解してもらう必要があります。どのように理解してもらうのか、それも生徒たちが考え、回収ボックスと一緒に趣旨をまとめたチラシも制作しました。それも生徒たちの発案です」(小巻雅幸先生)
「生徒からは近くの駅に隣接するショッピングモールにも回収ボックスの設置をお願いしたいという意見も出ました。これも生徒自らお願いし、設置が実現しました。実は私たちは、さすがにショッピングセンターでの設置は難しいだろうと思っていましたが、生徒の話を真摯に受け止めていただき、設置が実現しました。生徒たちの行動力は私たちの期待をはるかに超えていました」(押田先生)

「今回の活動で生徒は『自分たちの思い』を行動に移すことで、周囲にいる多くの人たちが動いてくれることを実感できたと思います」と小巻先生は話します。

活動は2025年10月まで続けられ、パナソニックを通じて、ケニアの無電化地域にソーラーランタン数台が届けられました。このことに、参加した生徒の皆さんも大きな達成感を得られたようです。

教室に並ぶ、集められたリサイクル品を詰めた段ボール箱

活動がともした遠くのあかり、近くのあかり

「今回で『みんなで“AKARI”アクション」の活動は一区切り。この活動で生徒たちが大きく成長できたことを実感しています。自治会長さんに電話で交渉をした星野さんは、初めはガチガチに緊張していましたが、2度目の電話では、非常にスムーズに会話していました。
寄付の数としては大きくなかったかもしれません。しかし、最も重要なのは世界の現状を知り、考え、輪を広げていくことです。その意味では生徒も私たちも大きな達成感を得る活動であったと思います」(押田先生)

取材後、印象的な出来事がありました。それは生徒の皆さんの撮影中に、星野さんが話してくれた一言です。
「活動を体験して、大変な地域の現状をもっとしっかり知りたいと父に話したら賛成してくれて、今度の休みに父とカンボジアに行くことになりました」

パナソニックの「みんなで“AKARI”アクション」から、生徒と先生の活動は、遠く、ケニアの無電化地域にあかりをともしました。そしてそのあかりは、美しが丘中学校の生徒の心や地域の方々にも確かにともされているようです。



【学校概要】
横浜市立 美しが丘中学校
校長:横田 由美子 先生
学校所在地:横浜市青葉区美しが丘三丁目41番地1号


「みんなで”AKARI”アクション」は使い終えた本・CD・DVD・おもちゃなどをリサイクル頂くことで、どなたでも無電化地域にあかりを届けることができます。皆さまの行動が世界の誰かの未来を照らすことに繋がります。あかりを無電化地域に届ける活動に、ぜひご参加ください。


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