バイオ評価 bio-evaluation

花粉症に悩みたくない! アレル物質抑制効果評価サービスのご紹介

2022年4月19日

信頼性ソリューション部 浅野です。

寒さの厳しい冬のピークも過ぎ、小春日和を心待ちにしている方も多い中、
花粉症に悩まれている方は、春が来るのが怖い、と感じられているのではないでしょうか。

ここで、豆知識。

春の代表的な花といえば、梅、桜、菜の花やチューリップですよね。
実は綺麗な花を咲かせる樹木や草花は花粉症の原因にはなりません。
綺麗な花は蝶や蜂などの昆虫を集めるためで、この種類の植物は虫が花粉を運ぶ「虫媒」で受粉します。
一方で、春のスギやヒノキ、秋のブタクサやススキなど花が目立たない植物には虫が集まらないので花粉を風に乗せて受粉させる「風媒」を行います。風媒花の花粉が花粉症の原因となります。
そんな花粉は、春だけでなく、実はほぼ一年中日本のどこかで飛散しているのです。

【スギ花粉の飛散】
【国内における花粉アレル物質11種の飛散時期】

今回は、“アレル物質抑制効果評価サービス”について紹介致します。

アレル物質とは?

アレル物質には、下記のようなものがあるのは皆さんご存知かと思います。

  • 花粉 :スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤ etc.
  • ハウスダスト :ダニの糞、埃、動物の毛・皮脂 etc.
  • 食品 :大豆、蕎麦、卵、かに etc.

花粉の場合は、人それぞれキャパシティーが決まっていて、溢れると花粉症を発症する、と言われていますね。
アレル物質を抑制させるデバイスや商品を開発をされている方はもちろん、アレル物質は菌やウイルスなどと同じタンパク質で
構成されているので抗菌商品の開発を担当されている方も必見です。

こんな方に有用なサービスです! 

  • アレル物質の不活化を可視化したい方

アレル物質は、蛍光色素でマーキングした抗体を用いて、抗原抗体反応という特異性の高い反応を利用することで、アレル物質がどこに存在しているか、を可視化できます。
ナノイーにより、スギ花粉のアレル物質(Cryj1)が不活化した事例を示します。
スギ花粉表面に存在しているCryj1が存在していると蛍光(緑色)を発しますが、ナノイーを照射すると、徐々に発光が弱くなり、アレル物質がなくなっていることが一目で分かります。

【ナノイー照射によるスギ花粉の不活化】

これは、花粉に含まれる抗原(アレル物質)が特有の鍵穴を持っており、ナノイーにより変性され、抗体(蛍光物質)が反応できなくなり発光しなくなる、という原理になります。

花粉に含まれる 抗原(アレル物質)
不活化(蛍光物質は 反応できず 光らない)と活性あり(蛍光物質が アレル物質に 反応して光る)

【抗原-抗体反応メカニズムイメージ】

  • アレル物質の不活化を定量したい方

抗原抗体反応を活用したELISA(Enzyme-Linked Immuno Sorbent Assay)法によって定量評価が可能です。日本国内に飛散しているスギ花粉以外にもダニなどの室内環境のアレル物質にも対応できるようになっています。

【ELISA:吸光測定によるアレル物質の定量】
  • 様々なアレル物質の不活化を評価したい方

タンパク質の大きさ(分子量)で分離する電気泳動法による変質評価は、抗体を必要としないので、様々な花粉や ハウスダストに幅広く対応した評価が可能です。現在は32種のアレル物質で実績があります。入手可能であれば新規のアレル物質にも対応可能です。ご相談下さい。

樹木花粉
7種

スギ

ヒノキ

シラカンバ

オリーブ

ビャクシン

モクマオウ

ハンノキ

草花花粉
8種

カモガヤ

ブタクサ

ススキ

ヨモギ

オオアワガエリ

カナムグラ

ホソムギ

イネ

真菌4種

アルテルナリア

アスペルギルス

カンジダ

マラセチア

動物8種

ネコ

イヌ

モルモット

ハムスター

ウサギ

マウス

インコ

カナリア

昆虫など
5種

ヤケヒョウヒダニ

コナヒョウヒダニ

ゴキブリ

チャタテムシ

【電気泳動法によるアレル物質の変質評価】

アレル物質の効果を見える化し、お客様に安心を届ける商品の提供を支援していきますので、ご活用ください。

上記評価の他にも、

など、空質快適空間の評価も行っております。ぜひ、お気軽にお問合せください。

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