アレル物質評価 受託サービス
生活空間に存在している花粉・ダニなどのアレル物質を定量・可視化します。ソファや寝具などの繊維製品や、壁や床材に残存したアレル物質が、薬剤や空気清浄機にて活性が低減されているかを検証し、快適空間の創出に繋げます。
受託可能なアレル物質
花粉症を引き起こす花粉は、日本国内で一年中飛散しています。外出中に毛髪や衣類に付着した花粉を室内に持ち込んでいます。また、ペット、カビ、ダニなど、生活空間には多数のアレル物質が存在しており、プロダクト解析センターでは下記の代表的なアレル物質に対応しています。
⋆ 定量可
受託サービス
ISO4333「繊維製品上の花粉やダニ由来タンパク質等の減少度測定方法」に準拠した試験方法の他、お客様のご要望に応じた試験方法にて、下記サービスを提供しています。
1.製品評価
1)薬剤
薬剤をアレル物質溶液に浸漬し、一定時間接触後、活性なアレル物質濃度を測定し、アレル物質低減効果を確認します。
2)家電製品
スギ花粉やダニアレル物質で汚染させた試験布に対し、製品による処理前後で付着しているアレル物質を測定して低減効果を確認します。
2.環境評価:床材、壁材
生活空間や車室空間、オフィス内のハウスダストに含まれていたり、床・壁・カーテン・寝具などに付着している花粉、ダニ、ペット由来、カビ由来のアレル物質の種類・量を把握します。
3.可視化評価:スギ花粉
アレル物質は、蛍光色素でマーキングした抗体を用いて、抗原抗体反応という特異性の高い反応を利用することで、アレル物質がどこに存在しているか、を可視化できます。また、SEMにて花粉の状態を観察することも可能です。
評価サービスの流れについて
事前お打ち合わせ
製品情報・使用環境・評価目的などを丁寧にヒアリングします。

試験設計
お打合せ内容に即して、アレル物資対策製品に応じたアレル物質種や試験環境条件などをご提案、一緒に検討致します。

評価実施・報告書提出
試験結果を定量データ、可視化データなどでわかりやすく報告します。予想外の結果が得られた場合の原因など、ご相談をお受けします。

アフターフォロー
ご要望の応じて報告会を実施します。
アレル物質評価の技術情報
【企業論文・特集】代替アレルゲンによる不活化評価法
アレルゲン評価法を改良し、対策商品の実用化に貢献した例を紹介します。
浅野 幸康 他3名 アレルギーの臨床, Vol.30, No.7, p. 629-632, 2010.7
■特集/「アレルゲン解析の最前線―コンポーネント解析―」に寄せる
2. 代替アレルゲンによる不活化評価法
FAQ
Q1 定量評価(ELISA)はどのようなアレル物質に対応できますか?
→ ISO 4333に指定されているスギ花粉(Cry j 1/2)やダニ(Der f 1/2、Der p 1/2)以外にもネコ(Fel d 1)、イヌ(Can f 1)などのペットアレル物質やカビアレル物質(Asp f 1、Alt a 1)など生活環境に広がる10種類程度の定量化が可能です。定量可能なアレル物質の詳細に関してはご相談ください。
Q2 定量評価(ELISA)以外のアレル物質の評価はどのように行いますか?
→ 可視化評価(電気泳動法)を用いて、アレル物質の分子サイズの変化をゲル状のバンドの濃淡にて確認します。34種アレル物質以外にも入手可能なアレル物質であれば、評価可能です。詳細はご相談ください。
Q3 試験の日数(納期)はどのくらいかかりますか?
→ サンプル数や試験項目などによりますが、早ければ2週間程度で速報をご報告します。
Q4 評価結果はどのような形式で受け取れますか?
→ 定量評価では試験条件・定量データ・低減率(%)・グラフなどの可視化図・考察を含むレポートをご提供します。
可視化評価では、試験条件・電気泳動画像・考察を含むレポートをご提供します。報告会の実施も可能です。