2025年3月16日、パナソニックリゾート大阪(大阪府吹田市)で開催された「KWN日本コンテスト2024」表彰式が、感動とともに幕を閉じました。今年も、小学生・中学生・高校生の各部門から選ばれたグランプリ作品をはじめ、Panasonic賞など素晴らしい作品が数多く表彰されました。会場には笑顔があふれ、受賞者の喜びが伝わる瞬間がたくさん生まれました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。来年も、皆さんとまたお会いできることを楽しみにしています!

【KWN日本コンテスト2024表彰式】
グランプリ受賞校の皆さん、おめでとう!!

【KWN日本コンテスト2024 表彰式】
入賞校の皆さん、素晴らしい作品をありがとう!

「KWN日本コンテスト2024」において、最も輝かしい栄誉であるグランプリが決定しました!小学生・中学生・高校生の各部門から選ばれた3作品は、独自の視点と卓越した映像表現で、審査員を魅了しました。また、従業員投票により選出された「Panasonic賞」も発表されました。どの作品も、未来を担う子どもたちの想いと情熱が込められた素晴らしい映像です。ぜひ、その感動を作品を通じてご体感ください。

小学生部門・中学生部門・高校生部門それぞれで、計9作品が優秀作品賞に選出されました。未来を担う子どもたちが紡ぎ出したストーリーを、ぜひご覧ください。

今年も、子どもたちの豊かな発想力と情熱が詰まった素晴らしい作品が集まりました。その中でも、特に印象的な作品が「佳作」として選ばれました。小学生部門、中学生部門、高校生部門それぞれで、個性あふれる作品が光る選出となりました。どの作品も、独自の視点と表現力が光るものばかりです。ぜひ、各作品をご覧いただき、子どもたちの想いと創造力を感じてください。
小学生部門
中学生部門
高校生部門
関西大学
総合情報学部 教授
黒上 晴夫 氏
今年度の応募作品では、やはり生成AIをとりあげた作品が出てきました。生成AIを使う事で、簡単にハイレベルな芸術作品が作れることは周知の事実です。その作品では、絵を描くときに、この事実をどうとらえるか考えた末、「楽しんで描くことの方がもっと大事」という納得にいたります。今や、AIによってすばらしい映像まで作れるようになりました。しかし、どの作品も、この「楽しんでつくる」ことをとても大事にして、丁寧に構成を練り、セリフやカメラワークを練り上げ、そして何度も何度も撮影を重ねて作り上げていたことがにじみ出ているものばかりでした。今年も、作品すべてに、胸を打たれ、心が動かされました。年々、テクニックが洗練されて、新たな手法に驚かされるのですが、その背景にどっしり存在するメッセージへの驚きや共感を心地よく感じながら、審査を楽しませていただきました。
東京藝術大学
大学院 教授
伊藤 有壱 氏
今年は、新たな参加校とリピーター校が交差する回となりました。リピート入選した学校は、前作や先輩の作品を良く読み込み、技術やテーマへのプローチを確実に深め作品の説得力が格段にアップ。また前作を踏まえることでより重層的なストーリーが感じられた事は、KWN自体の成長とも重なっています。初めて入選した学校作品からは、それぞれユニークでフレッシュな視点が審査員達を楽しませてくれると同時に、KWNが学生達のリアルと課題を伝えてくれる社会への窓であることを改めて教えられました。学内で配布されるタブレット端末を巡るエピソードや、身近なAIとの関わりへの疑問、映像作品内の「映像制作」というメタ設定など独自の視点に唸らされました。一方で、等身大の学生生活からの発想において、周囲のゴミ問題や人間関係など、視野の狭さが気になりました。インターネットを通じて知ろうと思えば瞬時に世界の情報が手に入る現在、身の回りと同時に、世界の今を知ろうとする好奇心がより発揮されても良いのではと感じています。私達が生きるこれからの世界を共に築いてゆきましょう。
NHK解説委員室
解説副委員長
飯田 香織 氏
今回も社会的なメッセージが強い素晴らしい作品ばかりで、審査にあたってとても悩みました。字幕やCG、QRコードといった最新の技術を使った作品があった一方で、字幕は使わずに目をこらして耳をすませて表情やことばに集中できるものまで、さまざまな作品がありました。過去と現在の映像をわかりやすく見せるのはたいへん難しいのですが、こういうところでも表現や技術的な工夫が見られ、私自身、多くの気づきがありました。全体を通じて「日本のいま」を切り取っているとも感じました。今後も「聞いて、聞いて!こんなおもしろいこと/こんなびっくりしたこと/こんなひどいことがあったの!」と思ったことがあったら、ぜひメモしておいて、次の映像作品につなげてください。次回も楽しみにしています。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部 編集長
中村 亮 氏
今年の作品は、去年にも増してレベルアップしていました。映像づくりを通して現実を変える行動につながっていることが印象的でした。「ゴミを拾いたいけれど面倒だし手が汚れるのは嫌」という素直な気持ちからスタートした小学生。ガイドランナーを始めたい人のための窓口を作った高校生。そんな参加者の小中高生みなさんが、正解のないなかで仲間と協力して試行錯誤しながら行動し作品を完成させました。この経験こそ、これからの、「先の見えない時代」に必要な力につながります。これからも、自分の興味を大切にしてください。気になったことは、自分の足でたずね、自分の目で見て、自分の頭で考える。そして仲間と意見を交わしながら、表現していってください。そうすれば、さらに面白く、人を動かす力を持った作品が生まれるはずです。来年の作品を楽しみにしています。
株式会社ハット
企画演出部 ディレクター
山口 香 氏
最近は毎年作品を提出してくれる学校も多くなっています。何より嬉しいのは、その作品に成長が見られることです。撮影技術やタイトルの出し方など、技術的な進歩は毎年目覚ましいです。各学校の活動報告にてそれが、学びや努力、仲間との協力で成し得た成果であることも伺っています。KWNは映像制作を通じて、創造性やコミュニケーション能力を高め、チームワークを養うことを目的としています。その目的が達せられつつあると感じて、とても嬉しく思います。一方で、学ぶことだけでは進歩しない部分も映像には必要だと考えています。それは、今まで生きてきた中で自分の内側に醸成された気持ちの部分を映像にのせていくことです。「その気持ちに共感できる」あるいは「私は違うと思う」と思われてもいいので、見ている人の気持ちを動かす映像をつくることが次のステップだと思っています。これは、プロの現場にいる僕にとっても大きなテーマです。ともに頑張っていきましょう!
フリーアナウンサー
(公財)東京学校支援機構評議員
香月 よう子 氏
今年の作品も細部まで工夫を凝らし、技術も表現力の進化も目を見張るものがばかりでした。 よく学ばれていると感心しました。そして何より、どの作品も短い時間の中に、制作者の熱意や学びが凝縮されていました。課題を見つけ、さまざまな人と関わり、巻き込みながら表現をしていました。その過程では仲間と議論を重ね、ときには意見がぶつかることもあったのではないでしょうか。子どもたちの挑戦を支え、見守りながら導いてこられた先生方のご尽力にも、心から敬意を表します。世の中は驚くべきスピードで変化しています。数年前には想像もできなかったAIツールが登場し、教育現場も戸惑うことが多いと聞きます。しかし、変わらないものもあります。「不易と流行」の本質を考えることができる作品もありました。実はKWNも毎年進化しています。それは運営側の不断の努力があってこそ。私たち大人も、戸惑いながらも進んでいく背中を皆さんに見せられるよう、審査員としてもさらなる成長を目指したいと感じました。みんな、ステキな作品をありがとう!!!
パナソニックエンターテインメント&
コミュニケーション株式会社
イメージングソリューション事業部
プロフェッショナルAV事業統括
ダイレクター
谷口 昌利 氏
ノーマルな日常が戻り、KWNの活動も思う存分行えるようになったと感じています。さて、今年度の審査にあたり、小・中・高すべての区分で作品の品質やテーマ設定など、さまざまな点でレベルが上がっていると実感しています。連続参加している学校だけでなく、初めて参加する学校においても同様の印象を受けました。特に、作品内での演技や演出が自然であり、審査側に「作品が伝えたい本質」を強く感じさせるものとなっているのではないかと思います。そのため、緊張感が高まります。ただし、技術的にはカメラセンサーの大判化により被写界深度が浅くなり、オートフォーカスを効かせるとピントが不安定になりがちです。撮り直しができないシーンでは、後編集で調整もできず、泣く泣くそのままの映像になることもあるかもしれません。しかし、画質と音質の向上にはまだ伸びしろがあると感じており、次年度以降に期待したいところです。 このような状況の中、審査する側も評価の目線を上げざるを得ず、今まで以上に時間をかけていますが、それが非常に楽しく、また考えさせられることも多く、とても嬉しく感じています。生徒の皆さんには、今後も継続して映像制作に取り組んでいただき、それを通じて成長してもらえればと思います。
パナソニック ホールディングス株式会社
企業市民活動担当室
室長
堂本 晃代
今年はAIに関する作品がいくつかあり、AI技術の進化と共に生きる世代の皆さんのリアルな姿を映し出すとともに、社会的にも重要な課題を提起していました。物を大切にする心や、自分自身の内面に深く向き合った作品、東日本大震災の語り部としての作品、ゴミ問題やSNSのあり方、母語や文化を守る重要性、さらにはガイドランナーに焦点を当てた作品など、各校の生徒たちが独自の視点で多様な課題に向き合い、私たちに新たな気づきを与えてくれています。小さな一歩でも行動することの大切さというメッセージが、しっかりと伝わってきました。エモーショナルなストーリーに加え、それを表現する技術力も飛躍的に向上しており、構図やカット割りが緻密に考え抜かれていて驚かされました。チーム一丸となって、一生懸命に制作したことが伝わってきて、その情熱に心を打たれました。皆さんのメッセージは、きっと多くの人々に届くことでしょう。ぜひ、多くの方々に作品を見ていただきたいです。新たにチャレンジしてくれる新規校の応募も心よりお待ちしています!
2025年度 表彰式 &『とびっきりライブ!』 配信決定!
今年度の表彰式は、2025年3月16日(日) に パナソニックリゾート大阪(大阪府吹田市)で開催されます! さらに、昨年に続き、会場の熱気をリアルタイムでお届けする「観覧ビュー配信」も実施!現地での参加はもちろん、オンラインでも特別な瞬間を一緒に楽しみましょう!
今年度の会場情報
会場は、「パナソニックリゾート大阪」。 新しいドラマが生まれる特別な空間で、感動の瞬間をともに分かち合いましょう!
パナソニックリゾート大阪
〒565-0802 大阪府吹田市青葉丘南10-1

番組を盛り上げてくれるスペシャルMC!

図師 英嗣(ずし ひでつぐ)さん
東京都出身 DJ・ナレーター・スポーツ実況などをはじめとして幅広く活動。これまでの主な出演作はTBS『元気の源泉』『名作の風景』。NACK5『SUNDAY COUNT DOWN THE TOP 40』。FM長野『RIMIX SIGHT』など
全国からの応募者の中から、お二人がサポートMCに決定しました!

和歌山市立有功東小学校 6年生
和田 寛太(わだ かんた)さん: 写真右側
谷 颯馬(たに そうま)さん: 写真左側
「頑張ります!」という気持ちを込めて、二人ともガッツポーズを決めてくれました!当日の活躍に期待しましょう!
参加校作品提出:2025年1月14日(火)
◆⼀次審査会◆
2025年1⽉31⽇(⾦)
▶佳作発表(⼀次審査通過作品/各部⾨ごと選出)
◆⼆次審査会◆
2025年2⽉7⽇(⾦)
▶最終ノミネート作品を発表(⼆次審査通過作品/各部⾨3作品を選出)
◆最終審査会◆
2025年3⽉16⽇(⽇)/KWN⽇本コンテスト2024表彰式(Live配信有)
▶グランプリ発表(最終審査結果/各部⾨1作品を選出)
▶Panasonic賞発表(従業員投票により1作品を選出)
■表彰式会場︓パナソニックリゾート⼤阪(⼤阪府吹⽥市)
関西大学
総合情報学部 教授
黒上 晴夫 氏
メディアを活用した授業デザインやカリキュラム開発、「学び」に関するシステムや評価法などについて実践的な研究を行っている。2003年KWN日本の立ち上げ時より映像指導等に深く携わり支援をいただく。
東京藝術大学
大学院 教授
伊藤 有壱 氏
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。日本アニメーション協会理事、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授、大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授、クレイアニメーター、CMディレクターとしても活躍。
NHK解説委員室
解説副委員長
飯田 香織 氏
2014年から2016年まで本コンテストの審査員を務められ、その後、2017年よりロサンゼルス支局長となる。帰国後も経済報道の最前線にて活躍。2019年より審査員再任となる。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部 編集長
中村 亮 氏
創刊以来「プレジデントファミリー」を担当。小学生、中学生を取り巻く世界をウォッチし続けているのがプレジデントファミリーの強み。
株式会社ハット
企画演出部 ディレクター
山口 香 氏
2001年にCM監督としてデビュー。カンヌライオンズ FILM部門ブロンズ、フジサンケイ広告大賞 メディアミックス部門グランプリ。CMだけでなく、キャンペーン映像やド キュメンタリー映像も手掛けている。
フリーアナウンサー
(公財)東京学校支援機構評議員
香月 よう子 氏
番組パーソナリティや、ナレーターなどを行うかたわら、話し方などの講演を行う。学校と学校外を繋ぐ「一般社団法人きてきて先生プロジェクト」にて、多くの出張授業をプロデュース。東京都生涯学習審議委員なども務め、学校地域連携の仕組みを作る。
パナソニックエンターテインメント&
コミュニケーション株式会社
イメージングソリューション事業部
プロフェッショナルAV事業統括
ダイレクター
谷口 昌利 氏
入社して十数年、プロ用カメラ、VTRの方式開発、設計に携わる。その後業務用プロジェクター設計、事業推進を行い、ビジュアルシステム事業責任者を経て、2020年よりプロフェッショナルAV事業責任者を務める。
パナソニック ホールディングス株式会社
企業市民活動担当室
室長
堂本 晃代
入社以降、営業部門にてカメラ業界、通販業界(カタログ・Web・テレビ通販)等を担当、販路拡大や業界向け製品の開発に携わる。2008年 AV製品のサービス部門にて経営管理を担当、2019年 同サービスパーツ部部長、お客様価値向上と経営体質強化に取組む。2024年3月企業市民活動担当室主室長。