海外トップメーカーが認めた技術力
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ボトル用自動販売機
登録年:2015年
登録番号:00186
品番:SVM-48
製作者:三洋電機株式会社
製作年:1968年
登録基準:
1.-【イ】科学技術の発展の重要な側面及び段階を示すもの
![商品販売のしくみ 代金を入れるとレバーが下がり、ビンを1本だけ引き抜ける](/content/dam/panasonic/phd-jp/ja/corporate/about/history/panasonic-museum/know-ism/archives/20221217/09/2008_06_2.png)
1950年代後半から本格的な実用化がはじまった自動販売機は、1967年の100円・50円新硬貨発行を契機に、急速に普及していきました。そんな中、三洋電機が開発したボトル用の自動販売機が、当時、日本市場に参入して、ルートセールスを行っていたコカ・コーラ社の注目するところとなり、技術力を高く評価されて日本コカ・コーラ株式会社に採用されました。
この商品は、コインを入れるとゲートが開き、立てて収納されたビンを手で引き抜く、半自動式の水平ラック型飲料販売機です。米国製の手動式自販機をモデルにしながら、短時間で飲み頃に冷やす機能や、雷対策を施すなど、日本市場に必要な改良を加えて開発されました。
ビンの収納本数は48本と少ないものの、小型で移動が容易、ショーケース的な視認性もあり、機構の単純さから保守管理もしやすいなどの特長を持ち、かつ廉価であったことから、日本のコカ・コーラの「看板代わり」の販売ツールとしても採用されて爆発的に普及。国内の小売店や娯楽施設などに設置されたほか、厳格な安全規格で知られるカナダにも輸出されました。
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