パナソニックオープン
2019年大会レポート
ベテラン武藤俊憲が圧勝で4年ぶりの優勝!
今年のアジアNo1プレーヤーを決める「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ2019」が日本ゴルフツアー機構とアジアンツアー共同主管のもと、西の名門・東広野ゴルフ倶楽部で開催された。出場選手132名の半数以上が海外からの参加で、出身国・地域も22と多彩。
初日を終えて6アンダーで首位に立ったのは、昨年の日本ツアー賞金王・今平周吾とベテランの武藤俊憲の日本勢2人と台湾の呂偉智。目下、日本ツアー賞金ランキングトップの石川遼は1オーバーと出遅れ、また前年覇者のラヒル・ガンジー(インド)も首位とは6打差と大会連覇に黄信号。
ところが2日目、ガンジーは猛然とスパートして63をマーク。一気に首位に立って連覇への期待を膨らませた。そしてガンジー以上に圧巻のプレーでギャラリーを沸かせたのが石川で、ボギーがひとつあったものの1イーグル、8バーディーを奪って、今季自己ベスト、コースレコードタイとなる62を叩き出す。今平らと並んで、首位とは1打差の2位タイへとジャンプアップした。
3日目、素晴らしいプレーを見せたのは武藤だった。4連続バーディーを奪うなど64をマークして通算14アンダーとし首位の座を奪還。対照的にガンジーは5オーバーと大きく崩れて後退する。武藤の勢いは最終日に入っても止まらない。1番、2番と連続バーディーを奪うと早くも余裕の展開。15番でひとつボギーを叩くが、終わってみれば21アンダーまで伸ばし、2位の今平に4打差をつけて4年ぶりの優勝。通算7勝目を挙げた。
3位にはベストスコア賞の石川、4位にはアジアンツアー賞金ランキングトップで日本ツアーでも活躍が目立つ23歳のジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)が滑り込み、見事逆転でアジア5カ国の大会を対象にしたポイントプログラム「Panasonic SWING」の2代目チャンピオンに輝いた。
優勝した武藤は41歳。彼に続き、50歳の藤田寛之、47歳の宮本勝昌と46歳の崔虎星(韓国)が5位、44歳のブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)が9位、46歳の片山晋呉が10位に。今大会では3日目に国内初となる中学生・高校生のジュニアゴルファー10名がプロと同じティからワンオンを狙うワンオンチャレンジが開催され、大きな関心を集めたが、ジュニアにはまだまだ負けない!アラフォー以上の健闘が光る大会として4日間の熱戦に幕を閉じた。