
「エネルギー編」でリサーチした通り、 資源(しげん)の量はかぎりがあること、日本は必要なエネルギー資源の 94%も輸入(ゆにゅう)にたよっていることから、省エネはとても大切なことだよね。
そして「創(そう)エネ・蓄(ちく)エネ編」でもリサーチした通り エネルギーの多くは石油や石炭、天然ガスなどを燃やす火力発電で 得られているけど、それによって二酸化炭素(にさんかたんそ)が 排出(はいしゅつ)されるんだ。
エネルギーを使えば使うほど二酸化炭素がふえて、 地球が宇宙(うちゅう)に放出するはずの熱が大気中にとじこめられ、 地球の温暖化(おんだんか)が進んでいるんだよ。
温暖化は環境(かんきょう)や生態系(せいたいけい)に悪影響(あくえいきょう)をあたえるよ。
温暖化をこれ以上進めない大きな手段(しゅだん)のひとつとして、省エネは必要なことなんだ。
そこで日本のエネルギー消費量のうつり変わりを見てみよう。
このグラフからどんなことがわかるかな?
ワークシート(省エネ編①の1)に記入してみよう!
エネルギー消費量はどの部門も、2005年あたりからへっているか、横ばい状態(じょうたい)だね。
それは、省エネ対策(たいさく)が効果(こうか)を生んだということになるね。
省エネ対策はどうして効果を上げたか。君はどう思う?
まず、家電製品(せいひん)年間消費電力量をリサーチしてみよう。

自由研究のまとめ方をくわしく説明しているよ!
(→「自由研究のまとめ方」)
そのあと、グラフから読み取れることを書いてみよう!
年間消費電力量の変化は、 エアコンは半分以下、冷ぞう庫とテレビは5分の1以下、 照明器具は3分の1以下にへってる!
全体的に、20年くらいでずいぶんへったんだね!
20年くらいで家電製品(せいひん)の省エネ対策(たいさく)が 効果を上げたということになるね。
これはうれしいニュース!
省エネ家電って、テレビのコマーシャルとかで見た人もいるんじゃないかな?
たとえば、パナソニックのシーリングライトは、独自(どくじ)の「明るさセンサー」が お部屋の明るさを一日中自動で検知(けんち)・調光し、 朝や昼に明るくなると自動でライトが消えてムダをふせぐ、 省エネ設計(せっけい)なんだ。
そのほかの省エネ家電では、開けっ放しにしていると「ピーピー」音で知らせる冷ぞう庫、 人がいるところにだけ風がいくように判断(はんだん)してムダを省くエアコン、 トイレがあまり利用しない時間を学習して節電する温水洗浄(せんじょう) 便座(べんざ)器、などがあるよ。
でも、省エネ対策は家電をつくる側だけでなく、使う側も大切だよ。
いくら省エネ対策が進んだ家電を使っていても、 使う人が、見てない時にもテレビをつけっぱなし、
人がいない時にも電気をつけっぱなしじゃ、電気のエネルギーがもったいないよね。
それに、家電製品は消費電力量がへっているけど 便利なくらしをするために家電製品の数も多くなっていることもあり、家庭での消費量はふえているんだって。
これはマズイ!
そこで、使う人が省エネ対策を実行して、それでどれだけ効果を上げられるかリサーチしてみよう!

地球の温暖(おんだん)化は、火力発電などでつくられるエネルギーの消費量がふえて二酸化炭素(にさんかたんそ)がたくさん排出(はいしゅつ)されてしまうことが原因(げんいん)。
それをふせぐために、まず自分でできる省エネ行動をしよう!
毎日の中でできる省エネ行動で、自分ですでにやっている行動や、これからやろうと思う行動にチェックをつけよう。
チェックをした省エネ行動をすべて行えたら、二酸化炭素は何グラム削減(さくげん)できるかな?
ワークシート(省エネ編①の2ページ目の参考資料)の場所別にチェックをつけ、何グラム削減できるか記入しよう。

1週間で削減(さくげん)した二酸化炭素(にさんかたんそ)の量を、
ワークシート(省エネ編②の1)に書きだそう。
合計は何グラムになったかな?
チャレンジして気づいたこと、むずしかったことを
ワークシート(省エネ編②の2)に記入しよう!
おうちの人にも感想を
ワークシート(省エネ編②の3)に書いてもらおう!

自由研究のまとめ方をくわしく説明しているよ!
(→「自由研究のまとめ方」)

削減(さくげん)した結果の数字を元に、班(はん)ごとと、クラス全体の1週間の集計、 クラスの1年間の数字を
ワークシート(省エネ編②の右側のページ)に記入してみよう。
二酸化炭素(にさんかたんそ)削減(さくげん)、君一人だと小さな数字でもクラス全体の1年間の数字になると大きくなるね!
クラスだけでなく町全体、日本全体、世界全体の人たち、 一人ひとりが二酸化炭素削減を心がけたら、ものすごく大きなちがいが生まれるよ!
大切なのは、省エネの大切さに気づいてみんなにも伝え、省エネ行動を「始めること」「続けること」だよ!

二酸化炭素(にさんかたんそ)排出(はいしゅつ)量削減(さくげん)のための
さまざまな取り組み
省エネのために、身近な生活の中で資源(しげん)のムダ使いをなくすことは大切なこと。
だけどガマンすることがすべてではなく、いろんな知恵(ちえ)を出し合おうという取り組みも提案(ていあん)されているよ。
「地球温暖(おんだん)化対策(たいさく)の最新の知恵をみんなで楽しくシェアしながら、低炭素社会をつくっていこうよ!」という取り組みが、環境(かんきょう)省が推進(すいしん)するキャンペーン「Fun to Share—みんなでシェアして低炭素社会へ」だよ。
たとえば、
夏の冷房(れいぼう)節電対策「クールビズ」、冬の暖房(だんぼう)節電対策「ウォームビズ」アサガオやゴーヤを育てて日かげをつくる夏の冷房節電対策「グリーンカーテンプロジェクト」朝方生活で夜間の電力消費をおさえる「朝チャレ!」・・・。
君も取り組めそうなことを見つけてチャレンジしてみてね!