
テーマ:半導体
半導体のEMC評価(TEMセルを用いたイミュニティ試験)
EMC設計・評価チーム/門真EMCサイトの石橋です。
突然ですが、こちらの写真は何に使うものかわかりますか?

これは、半導体EMC評価用のTEMセルとなります。通常のTEMセルと比べて非常にコンパクトで、天面に10cm四方の基板を固定してイミュニティ評価を行います。
半導体EMC評価用のTEMセルを用いたイミュニティ評価では、TEMセル内部にあるセプタムと固定した基板のGND間に強電界を発生させ、ICのノイズ耐性を確認します。

このTEMセルを使用することで、最大1000V/mまでの強電界を印加することが可能です。
近年では特に、車載機器関係で半導体レベルでのEMC評価のニーズが高まっています。EMC性能に優れた半導体を採用することで、周辺回路やEMC設計を容易にし、製品開発のリードタイムの短縮、EMC対策コストの削減などにつなげることが出来ます。また、市場トラブルの再現手法としても有効です。
評価に使用する基板は、部品配置や層構成などが規格で定められており、半導体個々に適切な基板を設計、製作する必要がありますが、解析センターでは基板設計~実装~評価まで、ワンストップで対応が可能です。
半導体のEMC評価にご関心がおありでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。