
テーマ:車載
車載部品のEMC評価法のご紹介(1)
~トリプレート及びストリップライン試験法~
2019年4月25日
車載EMC評価担当の橋坂です。
今回は、自動車メーカ様の車載部品のEMC要件に含まれております、トリプレート及びストリップライン試験法についてご紹介します。
トリプレート試験とストリップライン試験は、平行平板間に供試品やワイヤーハーネスを設置し、平行平板間に発生する電磁界の影響で、車載部品が誤動作しないかを評価する試験法となります。
トリプレートは並行平板間のサイズが大きいため、供試品(但し、並行平板間に収まるサイズに限る)とワイヤーハーネスに対して行う試験となります。
ストリップラインは並行平板間のサイズが小さいため、ワイヤーハーネスに対して行う試験となります。
平行平板間に発生する耐電磁界性について、自動車メーカ毎に要求している試験法が異なりますが、トリプレートとストリップラインを導入したことで、どの要求にも対応できます。
試験に使用するアンテナは、非常に大型のものとなりますので、設備を保有しているEMC試験所も少なく、試験場所の確保が難しい状況だったと思いますが、篠山EMCサイトの大型全無響電波暗室に導入し、大型の供試品・周辺機器にも対応した試験環境を構築しております。
グラウンドプレーン上に収まらない大きな供試品や周辺機器でも、グラウンドプレーンの拡張ができますので問題なくセットアップすることができます。

