ユーザビリティ

テーマ:計測器紹介

~ユーザビリティ保有設備・計測機器紹介~​

身体の負担感を数値で示したいとお困りの方へ
~ユーザビリティ設備・計測機器紹介 ④~


2021年9月6日


私たちユーザビリティソリューション部が、どのような設備・計測機器を用いてお客様のお困りごとを解決しているのかについて、具体的なイメージを持っていただくための紹介シリーズです。

今回ご紹介するのはこちら!

■ワイヤレスでノイズに強い筋電計測装置 「テレメータシステム WEB-1000」

テレメータシステム WEB-1000

従来の筋電計測装置はリード線がついていたため、評価対象者の自然な動きの妨げになったり、大きなノイズが入る要因になっていたりしましたが、本装置はワイヤレスであるため、その影響が抑えられています。

筋が収縮する際の活動電位が計測され、リアルタイムで表示されます(黒い波形が活動電位を示しています)動画と同期することもでき、「どんな時に、どこに負担がかかっているのか」を分かりやすく可視化することができます。

  • 何を計測する?:
    筋電図(他にも心電図や加速度なども計測可)
  • どうやって計測する?:
    計測したい筋繊維に沿って電極を貼付(筋繊維の場所は筋肉の解剖学の本などを参考にします)
  • どんなデータが出てくる?:
    電極を装着した箇所周辺の筋の活動度
    (各電極の電圧[mV] , サンプリング周波数100~1kHz)
  • どんな特徴がある?:
    ① ワイヤレスなので普段の動きを再現しやすく、ノイズが少ない
    ② リアルタイムPC収録で動画と同期可能!
    ③ 最大16チャンネルで全身の同時計測が可能!
  • どんな評価に使える?:
    ◆ 使いやすい制汗デオドラント剤ロールオンの容器の開発:
    株式会社マンダム様と共同開発をする際、筋電図解析等により負担感が少ない新容器の開発に成功しました

    ◆ トイレから立ち上がる際の負担感評価:
    アームレストによる身体負担の低減効果を定量化しました

    ◆ 冷蔵庫の開閉時の負担感評価:
    扉のタイプによる負担感の違いを定量化しました

    ◆ 浴槽清掃時の負担感評価:
    浴槽清掃する際の負担がかかる箇所を定量化しました
  • 機器の詳細について知りたい:
    本装置の詳細については下記HPをご覧ください。

今回は筋電計測装置を用いた負担感の評価についてご紹介しましたが、私たちの部署ではシミュレーションによる負担感の評価(デジタルヒューマン技術)も可能です。詳しく知りたい方、あるいは、お困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください!