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おせち料理にはどんな意味があるの?
「おせち」っていうのは「お節句(せっく)」が短くなったもの。5月5日の子どもの日のことを「端午(たんご)の節句」とも言うけど、あの節句だ。節句とは、神様と人が一緒(いっしょ)に食べる、という意味。田畑で取れた物を神様にお供(そな)えしたことから始まったんだ。こうした節句は1年に5回もあって、おせち料理って最初はお正月だけのことじゃなかったんだね。
おせち料理ができてきたのは江戸時代(えどじだい)。神様にお供えするだけじゃなく、いつも料理している人が正月三が日ぐらい休めるように、という優(やさ)しい意味もあって、それで年末に作ってお重に入れるようになったんだね。たくさんの神様や縁起(えんぎ)の良さを大切にしてきた日本人。おせち料理の一つ一つにもちゃんと意味があるんだよ。
● こぶ巻(ま)きは「喜ぶ」に通じるから“こぶ”巻きっていうんだ。
● みんなが大好きな栗(くり)きんとんは、お金が集まりますように、という意味なんだ。
● 黒豆は、マメに(こつこつと)働くことができるように、という意味があるんだ。
● 数の子は、たくさんの魚の卵(たまご)が集まったものだから、子孫がたくさんできて栄えるように、という意味を持っているんだよ。
● 田作りはカタクチイワシって魚を干(ほ)して作るけど、昔カタクチイワシは田んぼの肥料(ひりょう)として使われていたから、豊作(ほうさく)を祈(いの)っておせち料理の一つにしたんだ。
● 田作りは「ごまめ」とも呼(よ)ぶんだけど、「五万米」と当て字をして、縁起を担(かつ)いだんだよ。
● えびは、腰(こし)が曲がるまで仲良く暮らす、長寿(ちょうじゅ)の願いが込(こ)められているんだ。
● かまぼこやなますは紅白にして、これも縁起がいいようにという意味があるんだ。
なんかダジャレみたいなのもあるけど、家族が1年間、元気で幸せに暮(く)らせるように、いろいろと考えたんだね。