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広報基盤の強化が財政基盤の安定化につながりウガンダ、コンゴ(民)における支援事業を安定的に運営

パナソニックが2011年1月にスタートした、アフリカ諸国の課題解決に取り組むNPO/NGOの広報基盤の強化を支援するプログラム「Panasonic NPO サポートファンド for アフリカ」。
2011年より継続して本プログラムの支援対象団体である「特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス」では、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に、ウガンダやコンゴ民主共和国などで元子ども兵や紛争被害者の社会復帰支援を行っています。

広報基盤強化の取り組み(1) DVDの制作

「テラ・ルネッサンス」では、「Panasonic NPO サポートファンド for アフリカ」の助成のもと、広報基盤の強化に向け、2012年、専門家の指導を仰ぎ、子ども兵の現状を描いたDVD1000枚を制作。個人・団体・支援者や学校に送付しました。このDVDは、送付先の学校で講演の資料として活用されるなど、啓発活動への波及効果も見られました。

広報基盤強化の取り組み(2) 広報チーム体制の強化

このDVD制作にあたり、「テラ・ルネッサンス」は、音楽やナレーションのボランティアを募集。専門のスキルを持った方々からの協力を得ることができました。ボランティアの参加者からは、「ずっと何かしてみたかった」「こんなことで国際協力に携われるのが嬉しい」等の声もあり、専門性を持ったボランティアの潜在性や、学生を巻き込んだ活動の可能性とニーズが実感されました。
さらに、このDVD制作を通じて、広報チームの広報素材制作技術が向上し、音楽や書籍の著作権などの法的な知識をつけることもできました。

広報基盤の強化に伴う財政基盤の安定化

こうした広報基盤強化の取り組みの結果、テラ・ルネッサンスの会員数(ファンクラブ)及び収入は順調に推移し、財政基盤の安定化につながりました。
財政基盤が安定したことにより、ウガンダ事業/コンゴ(民)事業を安定的に運営することが可能となり、2012年にはコンゴ事務所の設立を実現し、ウガンダでは149名の元子ども兵の社会復帰支援を行いました。

更なる広報基盤の整備へ

2013年は、これまでに築いた人材・ノウハウといった広報基盤を活かして、英語版及び中国語版のホームページの整備と、その運営・管理を行うための人材育成といった国際的な広報基盤の整備に取り組んでいきます。
ホームページの多言語対応により、母国語を日本語としない人々に対し、「テラ・ルネッサンス」の設立目的、ビジョン、活動理念、及びアフリカでの活動内容を伝達する手段を確保し、また、当該ホームページの運営・管理にあたって、日本事務局だけでなく現地(ウガンダ事務所、カンボジア事務所)職員など「テラ・ルネッサンス」に関わる人材が、日常的にホームページの更新作業を行うことができる運営管理体制を確立するなど、国際的な広報基盤の整備に取り組み、こうした更なる広報基盤の整備を通じて、財政基盤の安定化を促進し、持続的な事業運営につなげていきます。

パナソニックは、今後も持続可能な社会の実現を目指し、「Panasonic NPOサポートファンドforアフリカ」プログラムを通じて、アフリカ諸国で様々な活動を行っているNPO/NGOの「広報基盤の強化」を支援し、当該団体の持続的な成長に資する組織基盤の強化に貢献してまいります。

【団体プロフィール】特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に、2001年10月に設立。「地雷」、「小型武器」、「子ども兵」という3つの課題に対して、現場での国際協力と同時に、国内での啓発・提言活動を行うことにより、課題の解決を目指す。
カンボジアでの地雷除去支援、女性義肢装具士の育成、地雷埋設地域村落開発支援、地雷回避教育、ラオスでの不発弾除去支援、ウガンダやコンゴ民主共和国での元子ども兵の社会復帰支援、小型武器の不法取引規制キャンペーン、日本国内での平和教育、東日本大震災復興支援(ともつな基金)に取り組む。

  • 活動地域:カンボジア、ラオス、ウガンダ、コンゴ民主共和国、日本
  • 事務所:日本(京都)、カンボジア(バッタンバン)、ウガンダ(グル)、コンゴ事務所(ブカブ)
  • ホームページ:http://www.terra-r.jp/