第4回 MVNOのNAT調査
ワッシー、契約した格安SIM、納品されたからキャビネットに入れといたでー!

あざーっす。じゃー早速MVNOの調査を開始するか。
おいルー太!MVNOの調査、やり方説明するからちょっとこっち来て。


あ、はい!っていうかMVNOってナニ???
他の携帯会社の通信網を使って、格安で通信サービスを提供する事業者のことさ。最近世間で格安SIMって話題になってるだろ?
聞いたことない?


あ、あります!
MVNOの中には、IPv4アドレス枯渇対策のためにプライベートIPアドレスを割り振るNATを導入している事業者が存在するんだ。
だから、事業者ごとのNATの性質を把握するために、今回契約した格安SIMを使って調査しようと思う。


どんな調査をするのー?
UDPやTCPのNATテーブル時間や、特徴のある動作をしていないかを調べたい。例えば、特定のプロトコルを通さないかどうか、ALG(Application Level Gateway)による問題がないかどうか、事業者が設置しているゲートウェイのNATがConeNATかSymmetricNATか、など細かく調査してまとめようと思う。


へぇ~!その調査をしたら、何かに役立つのー??
例えば、スマホアプリを利用して宅外から家電を操作するサービスにおいて、NAT越えを可能とする商品仕様に役立てる事ができるんだ。


あ、ビエラやディーガの「外からどこでもスマホで視聴」のことだね!「放送中の番組を外でも見られる!」「録画した番組を外でも見られる!」っていう!
今後、宅外のスマホから宅内の家電を操作するというニーズが高まって色んなスマホ連携サービスが開発されていくと思う。
その時に今回のMVNOのNAT調査結果が役に立つはずさ!


これも、パナソニックのノウハウになるんだね!
パナソニックホールディングス(株)では、MVNOのNAT調査だけでなく、ホットスポットの無線や、プロバイダの通信の各特徴など、様々な市場調査結果をノウハウとして蓄積し、「通信プロトコル試験」や「互換性検証」での接続問題の解析に役立てています。
これらのノウハウを予め製品仕様に取り入れることで、市場での接続問題を未然に防ぐことが可能となります。
ぜひ当部署のノウハウを製品の接続品質向上にお役立てください!