第9回 Bluetooth互換性検証について

あっれ~~~?!
スマホを機種変したら、今まで使ってたBluetooth対応ヘッドフォンで音楽が聴けなくなったよー;なんで~~~?!?!?
メーカーが変わるとペアリングができなくなったり、接続問題が発生することが結構あるんですよね~。ちょっと見せてください、一瞬で解析しますから、一瞬で。


あ、Bluetooth検証の鬼!うまもっちゃんさん!お願いしまーす!
ってゆーか一瞬でわかりました。単にルー太くんが発してる無線がBluetoothと干渉してペアリングに失敗してるだけですやん。音楽聴くときは2.4GHzの無線切ってからにしてくださいよ。


そういえばそうだった!無線切るの忘れてたぁー!
全然ダメですやんか。


す、すいませ~~ん。
ところでさっき、メーカーが変わると接続問題が結構発生するって言ってたよねー?Bluetooth製品もロゴ認証を取得して相互接続性が保証されていると思ってたけど違うのー?
そうっすね、ただロゴ認証っていうのはプロファイルレベルの互換性を保証してるものですから、アプリも含めた相互接続性は保証されてないんですよ。


へぇぇ~~~????全然わかんない;どういうこと????
Bluetoothのアプリケーションは、製品のメーカーやソフトベンダーが独自に実装してるものが多いんですが、それぞれ仕様の解釈が違うと、微妙なところで実装が変わってくるんですね。


出た!実装依存!
例えば接続が一回切れてしまった後、再接続時に検索パケットを出すアプリと出さないアプリがあって、出さないものは自動的に再接続できないとかっすね。


ユーザからすると、自動的に再接続くらいしてほしいところだよね~
あとは、デバイスの名前を取得する箇所で、 実装によっては名前が取得できずにMACアドレス表示になってしまうとか。


MACアドレスを表示されても一般人はわかんないよぉー;
だから、実装の仕方によって、ブランドや製品のイメージ低下のリスクが高いんですよ。
結構Bluetooth使ってる人多いですからねー。


やっぱりそういった使いやすさなどで、このメーカーのこの製品は良いとか悪いとか、口コミサイトに書かれちゃうんだろうねー;
だからこそ、発売前に市場の多種多様なBluetooth機器との相互接続性を確認することが重要なんですよ。


もちろんパナソニックではたくさんの機器を持ってて互換性を検証することができるんでしょ!
もちろんです。Master機器・Slave機器それぞれに対し、検索(Inquiry)、ペアリング(SSP)、接続/切断、再接続といった基本設定から、 アプリ上のプロファイル(HID,HSP,HFP,A2DP,AVRCP,SPPなど)の動作の確認をして、問題があれば原因と対策を提示しますし、上記のようなユーザ目線の提案もさせていただきます。



Master機器はたくさんあるから検証工数けっこうかかりそうだね~~~
一応、独自集計によるシェア情報もあるので、例えば“スマートフォンの市場シェア上位機種 “などといった機器の選定も可能ですね。


互換性検証で今までに発見した接続問題は、やっぱりノウハウとして蓄積されてるんでしょ???
そうっすね。過去に発生した接続問題は、Bluetooth機能試験の項目として取り入れているので、開発の初期段階で機能試験を通して予め対策を取ることができますね。


発売直前や発売後に問題が発覚しても、対策できない場合もあるから、やっぱり開発初期段階で対策できることは重要だよね!!
あと、HCIや上位アプリでの問題は開発担当者で解析可能ですが、Air上での問題はどちらの機器の問題か、原因の切り分けが非常に困難なんですよ。


じゃあそのあたりの問題は対処できないのー???
いえいえ、パナソニックでは、HCIとAirを同時キャプチャできますので、どちらの原因か切り分けも可能です。また、HCIなどからLink Key情報を取得できれば、Air上の暗号化されたパケットのデコードも可能なので、プロファイル上の問題も解析することが可能なんですよ。


そっかぁ~!じゃあパナソニックにおまかせすれば、効率よく相互接続性を確保できるね!!
パナソニックホールディングス(株)では、開発初期での機能試験、開発後期での互換性検証により、接続性の高い製品作りをサポートしています。
つながる/つながらない だけでなく、詳細な解析結果と解決策をご提案しますので、効率よく開発を進めていただくことが可能です。