第16回 接続性問題と互換性検証の重要性

オコゼっちさん、こんにちはー!
小耳にはさんだところによると、オコゼっちさんは互換性検証の接続性問題に詳しいって聞きましたー!
今までどんな問題があったのか教えてくださーい!
そーですねーー、いやーーー、簡単には言えないっしょ。


え!そこはそんなにもったいぶらずに~~!
いやーーー、どーしよっかなー。いやー、言えないっしょ。


すっごい渋りますね~~;そんな渋る必要あるーーー??
まー、しょーがないですねーー。
じゃあ一つだけ具体例示しましょうか。


お願いします!
まずはここを見て欲しいんですが。


DHCPでアドレス取得に失敗??
そうです。とある通信機器を市販の特定ルータに有線接続してDHCPでアドレスを取得した後、特定ルータ側が再起動すると、通信機器がDHCPでアドレスを取得できなくなるんですねー。


えー!それは一体なぜに??
いやーー、この特定ルータは起動処理中にDHCPでアドレスを取得されると、その後なぜかEthernetのリンク状態を再度ダウン/アップするんですよねー。
このEthernetのダウン/アップによって、通信機器側でDHCPの内部状態と、Ethernetのリンク状態の不整合が発生して、DHCPを送信できないケースがあるんですよー。


へぇ~、変なルータが存在するんだねー。
でしょでしょ。
でもそれが「変なルータが存在する」だけで済ませられないんだよねー。なんと、複数メーカーの、比較的新型のルーターで発生している現象なんだよねーー。
ビックリっしょ?


え!じゃあ、以前は問題が発生してなかったのに、新しいルータに買い換えると問題が発生するってことがお客様宅でも起こり得るってことだよね?!
ルー太くん鋭いじゃん!
実際、とある通信機器の開発中に互換性検証で市販ルータとの互換性に問題ないことを確認済みだった。けど通信機器を発売後に、新しく発売されたルータでこの現象が発生してお客様からの問い合わせがあった。つまり?


製品発売後にも定期的に新しいルータとの互換性検証を実施して、問題があればなるべく迅速に対応しないと、多くのお客様に迷惑を掛けてしまうってことだね!
正解!


イエーイ!
ルータ側の挙動の変化によって、通信機器側の潜在的な問題が明るみになるケースはよくあります。
特に今回のケースでは、新型のルータで発生していますので、製品開発時のルータ互換性検証はもちろんのこと、製品発売後に新発売となったルータとの互換性検証も併せてお勧めいたします。
ぜひ当部署のノウハウを製品の接続品質向上にお役立てください!