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NPO/NGOの組織基盤強化のためのワークショップ 2015@東京 組織基盤強化を図るために客観的な視点を取り入れる

気づき なぜ、なぜ、を繰り返し、課題の真因をさぐる!

さまざまな意見が飛び交ったグループワークの後、今度は皆で共同作業です。大きな模造紙に書き込んだポストイットを貼りながら、今日出た多種多様な意見の整理を行いました。その後、各グループがさまざまな気づきを発表。
「事務局の作業が多くて、スタッフ同士、課題が共有できていないという問題に対して、『なぜ?』と皆さんから質問を受け、課題は文章化して目に見えるようにすべき、ミーティングを定期的に持ち共有する、さらに作業をもっと役割分担すべき、などとすぐに取り掛かるべきことが分かりました。」
「現場で仕事をしている立場の人間と、マネジメントをする人とのギャップは、いろんなところにいろんなレベルであるんだなと気付かされました。こうしたギャップは、同じ立場同士で文句を言い合っているだけではなく、違う立場同士の意見交換をする場を作って解決すべきではないかとのアドバイスがあり、参考になりました」

「資金的な面が課題として挙がり、募金の方法や寄付金の集め方など他団体の事例を具体的に聞くことができました」
「人材が定着しない、人材の教育がなかなかできないといった課題について、どこも同じような悩みがあり、そもそもの組織診断や組織基盤強化の必要性を強く感じました」

ふれあいの家‐おばちゃんち 代表 幾島博子さん

ワークショップに参加して

今年で2回目の参加です。昨年、おばちゃんちを立ち上げた実力のある代表が亡くなり、私が新代表に就任しました。だから前回とは立場も違い、新たな視点でワークショップに参加しとても新鮮でした。代表になったことでいろいろと不安もあったのですが、同じ立場にいる方々のお話を伺うことができて、少し気が楽になりました。また、リーダーシップの取り方や組織基盤強化のヒントもいただくことができました。

組織のマネジメントと現場の人間とのギャップについて問題意識があり、参加しました。組織の基盤を整えることに関して、ビジョンやミッションといった考え方もあまり知らなかったので勉強になりました。また、意見交換をしていく中で、意外と同じ悩みや問題が他の組織にもあることを知ることができました。自分たちが課題を今すぐ解決できるかどうかはわかりませんが、組織で共有して改善していくことはできるかなと思いました。

日本国際湿地保全連合 主任研究員 横井謙一さん

サポート ワークショップの最後に 2015年「Panasonic NPOサポート ファンド」について紹介

「Panasonic NPOサポート ファンド」は国内で先進的な取り組みを展開されているNPOの皆さんや、新興国や発展途上国で活動されているNGOの皆さんの組織基盤強化を応援する公募型の助成プログラムです。助成対象は、パナソニックの企業市民活動の重点分野である「環境分野」と「子ども分野」の2分野です。
一般的な事業助成は個別の事業に対するものですが、「Panasonic NPOサポート ファンド」は、個別の事業ではなく、人材育成や財務基盤の強化、マネジメント力の強化などへの助成です。組織を木に例えると、根元に栄養を注ぐことで、根が深く張り、幹が太く、木そのものが大きく成長し、実が大きくなる。組織基盤強化助成では、団体が行う一部の事業ではなく、すべての事業に成果が上がることを狙いとしています。

2015年の助成テーマは「客観的な視点を取り入れた組織基盤の強化」です。具体的には、NPO支援機関やNPO経営支援の専門家などの第三者の多様で客観的な視点を取り入れて組織基盤強化を実施していただきます。組織基盤強化の取り組みには「【1】組織診断のフェーズ」と「【2】組織基盤強化のフェーズ」があります。

【1】

組織診断フェーズでは、第三者に組織診断を実施していただきます。組織診断とは組織の現状を把握した上で、総合的な分析をして、そこで出た複数の課題に優先順位をつけてもらい、解決の方向性を見出すものです。その結果を踏まえ組織基盤強化計画を策定していただきます。

【2】

組織基盤強化のフェーズでは、第三者の力を借りて、組織基盤強化計画を具体化していきます。そして計画を実行、評価します。

※応募受付期間は7月16日(木)から31日(金)までです。応募の際には応募要項をよくお読みください。皆様からの応募をお待ちしています。