プリント配線板ロードマップセミナーを聴講してきました
2023年10月24日
デバイス・空間ソリューション部 エレクトロニクス設計課 基板試作コンサルティング担当の川上です。普段は、お客さまの課題解決のための基板を提案~設計~試作をする業務や、皆さんのお役に立つ様に日々新しいプリント配線板の技術等の調査をしています。
先月行われたJPCA(日本電子回路工業会)主催『プリント配線板ロードマップセミナー』を聴講してきました。今のプリント配線板のトレンドは、(多々御意見あるかと思いますが、)『半導体パッケージ用サブストレート』かなぁ???なんて思っている今日この頃です。
近年の半導体パッケージ用サブストレートは、『多ピン化』 『高速伝送』対応のため、『高密度』『低損失』『耐熱性』が重要視され、新技術である『ガラスコア基板』に期待が寄せられています。
この『ガラスコア基板』は従来の樹脂系基板と比べ、
・表面平坦性が高く表皮効果による悪影響が少ないため、伝送損失が低い
・半導体チップ(シリコン)と膨張率がほぼ同じなので、熱による反りが小さい
といった特徴がありますが、
・レーザー開口後にマイクロクラックが発生しやす脆い
という弱点がありました。
しかし、この弱点も工法開発によりかなり改善されているようで、大いに期待です!!
引き続き調査を行い、早く使える状態にしていきたいと思っています。
また、『2023年度版のプリント配線板ロードマップ』の『メタル・ベース・プリント配線板の代替プリント配線板』の項の筆頭に、私の一番推し、 『銅インレイ基板』が紹介されていました。
銅インレイ基板というのは、銅ピンをプリント配線板に埋設する事により、局所的な放熱が可能なプリント配線板です。その銅ピンはφ3㎜程度迄でしたが、技術開発により更に細いピンの挿入が可能になり、使いやすくなっています。
これを見て興味を持たれた方は、お気軽にご連絡を頂けたら嬉しいです。
基板試作コンサルティング担当 川 上 徹
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