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大電流短絡試験

大電流短絡試験機などを用いて大電流を通電する短絡試験等です。当社で最も大容量の短絡試験機の他、各種のトランスや負荷等を用いて、主に短時間に大電流を通電する評価のサポートや、受託試験をさせていただきます。

短絡について

電気回路が短絡(ショート)し大電流(短絡電流)が発生するイメージ

ここでの短絡(ショート)とは、電気製品を動作させるために電力を供給している経路(製品内や製品に電気を送る電線など)で、2本(以上)の経路が直接、あるいは非常に小さな抵抗値のもので接触することを指しています。

不慮の事故等により、電気製品や電線等で短絡(ショート)が起こると、製品や電線の想定を大きく超える大電流(短絡電流)が流れることがあります。

想定以上の大電流が電気製品や電線に流れると、想定外の発熱が生じるなどの問題が発生し、発熱に製品や電線が耐えられなくなると、部品や電線が焼けて煙が発生したり、溶けて断線(溶断)したりします。

このとき、火花が発生したり、溶けたもの(金属粒など)が飛び散ったりすることがあり、周囲を燃焼し火災につながる場合があり非常に危険です。


短絡試験について

上記のように短絡が発生すると危険な事故につながる場合があるため、ブレーカやヒューズなどの遮断機器で安全に遮断することが必要となります。

ブレーカやヒューズで安全に遮断できるか、あるいは、ブレーカやヒューズが遮断するまで保護される対象がもつのかといった確認をするには、想定される短絡電流を実際に流す必要があります。

ところが、短絡電流は非常に大きなものとなる場合があり、一般的な電源装置などでの対応は困難です。
そこで、発電機を用いた短絡試験機等を用いて、実際に電流を流して確認するということをおこなっております。

事例:住空間機器の大電流短絡評価

短絡電流をブレーカなどの遮断機器で安全に遮断できるかを確認

短絡電流をブレーカで安全に遮断できるかの評価イメージ

事例:モビリティ機器の大電流短絡評価

EVリレーへ短絡通電を行い、ヒューズで遮断されるまでの動作を確認

EVリレーへ短絡電流を行い、ヒューズで遮断されるまでの動作の評価イメージ

大電流短絡試験機

発電機を使用して大電流を流す短絡試験機で、当社で最も大容量の短絡試験機となります。

最大出力電圧:AC500V、DC400V
最大出力電流:AC25kA、DC10kA

※直流は交流出力を整流したものになります
※電圧、電流、通電時間など複数の条件による制約がございます。詳しくはお問い合わせください

FAQ

Q1 どのくらいの時間大電流を通電できますか?

  電圧、電流などの条件にもよりますが、大電流の場合は基本的に0.05秒(50ms)~0.1秒(100ms)程度となります。(電圧の印加時間も含みます。通電毎に多少ずれが発生します。)

Q2 どのくらいのサイズの試験対象に印加できますか?

 通電対象を設置する最も大きな部屋の入口が幅800mm×高さ1900mm程度になりますので、少なくとも入口を通過できる必要があります。
(使用設備によってはさらに小さい設置スペースになる可能性もあり、運搬経路や内部での設置、結線スペース等の問題もありますので詳細はお問い合わせください。)

Q3 周波数は何Hzでしょうか?

 交流大電流の場合、基本的に60Hzとなります。
通電毎に波形が歪む等の可能性もございます。
また、直流も可能ですが、整流器で整流する形になり、安定化電源で生成するようなきれいな直流波形とはなりません。

Q4 通電による燃焼の確認は可能でしょうか?

 通電による瞬間的な発火、多少の発煙は可能ですが、継続的な発火・燃焼や多量の発煙には対応ができません。
(危険物を含む場合や、電池などへの通電も不可となります。)

Q5 立ち会いは可能ですか?

 可能です。
大電流通電ということもあり、通電対象への通電結果等によって、ご相談が必要になる場合等ございますので、基本的にはお立合いをお願いしております。

Q6 撮影は可能ですか?

 通電対象を設置する試料室内部の撮影は可能です。
ただし、通電時は安全のため試料室の入室が禁止となりますので、試料室外部から、窓を通して内部を写す形となります。窓には金属網などがあるため、フォーカスが難しい場合がございます。
通電時に強い発光や大きな音が発生する場合がございますので、通電時の直接の視認も避けて頂くようにお願い致します。

Q7 事前に設備を見ることは可能ですか?

 可能です。
(ただし、設備や日程によっては御覧いただくことができない場合がございます)
通電対象を設置する試料室や端子をご確認いただくことで、事前に実際の設置イメージを把握いただく参考になると思います。

Q8 設備能力の調整にどのくらい時間がかかりますか?

 大電流の場合、条件にもよりますが、事前の準備の他に試験当日の調整が必要となり、通常ですと当日1条件あたり30分~半日程度かかる可能性がございます。
(条件によりましてはさらに時間がかかる場合もございます)

Q9 実施できない通電対象はありますか?

 ガスなどの危険物や、電池などを含むもの、継続的な発火・燃焼や多量の発煙が想定されるものなどには対応ができません。
また、通電予定の条件で溶断などの可能性がある場合は、基本的に遮断可能なブレーカ、ヒューズなどを挿入いただく必要がございます。

その他、Q2に記載のように設置スペースに運搬・設置ができるサイズ・重量である必要がございます。

Q10 通電の際の温湿度の設定は可能ですか?

 設備上、温湿度は設定、維持等ができないものとなっております。