紫外線ストレス(耐候性):カーボンアークでの耐候性試験

成形品や樹脂材料、塗装品や木材などの屋内、屋外で使用する製品の太陽光【紫外線】による色変化、強度低下を短時間で再現し、トラブルの未然防止を支援します。 現在は、地表に到達する紫外線量は、10年あたり+4.2%で増加傾向にありますので、耐候性品質の確認が重要で、国内外の規格や業界規格も増えています。 ここでは、紫外線を放射する光源ごとに紹介します。

カーボンアーク(サンシャインウェザーメータ)での耐候性試験

カーボンアーク光源は、正式にはオープンフレームカーボンアークランプと呼びます。lamp(ランプ)は、光を放つものという意味があり、カーボンアークはいわゆるガラスのランプではありませんが、公式にはアークランプとなっています。また、使用するカーボンの名称がサンシャインカーボンであるため、試験機をサンシャインウェザーメータと呼びます。
日本が発祥の光源であり、、国内では一般的に採用されていますが、今ではISOの規格にも採用されています。

従来よりあるカーボンを燃焼<br>させて実施する耐候性評価
サンシャインウェザーメータ

サンシャインウェザーメータ

何が出来るのか

日本国内で一般的な紫外線評価ができます。
屋外商品の耐候性評価(散水有)

弊社では、一定条件(JIS D0205 WAN-1Sに相当)で稼動、複数社相乗りとなります。

主な仕様

定常試験条件
温度:BPT63℃
湿度:50%RH
条件:60分間照射中、12分間散水
放射照度:255W/m2
波長範囲:300~700nm
試験片サイズ:W60×H150×t30

実施できる信頼性試験項目

サンシャインウェザーメータ試験

■関連規格

JIS K7350-4

プラスチック 実験光源による暴露試験方法
第4部:オープンフレームカーボンアークランプ

JIS A1415

高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法

JIS A1439

建築用シーリング材の試験方法

JIS K6266

加硫ゴム及び熱可塑性ゴムー耐候性の求め方

JIS D0205

自動車部品の耐候性試験方法

JIS B7753

サンシャインカーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機