温湿度試験

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- 結露サイクル試験
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- 設備紹介
温湿度試験

すべての製品は、温度と湿度の環境下で使用されます。高温、低温、その繰り返し、また湿度の影響もあります。このような環境下で長期にわたって使用された場合にも、品質が確保されている必要があります。
温湿度試験では、様々な温湿度条件を再現することで、住宅部材等の大型製品から小型の電子部品まで多様な製品の信頼性品質の確保を支援します。JIS C60068の規格群では、ISO/IEC17025の試験所の認定を受けておりますが、この他、様々な国内外の製品規格にも対応が可能です。
■電子回路基板、デバイス商品から電子部品の評価まで対応


■特徴のある試験機の紹介
1)ハイパワー型中型恒温恒湿機

2)中型恒温恒湿試験室

■関連規格
温度サイクル試験(熱衝撃試験)

ONーOFFの繰り返しがある電子回路基板は、使用中に高温ー低温を繰り返すことになります。この際に電子部品やプリント基板が膨張、収縮を繰り返すことになります。もし、部品と基板の線膨張係数が大きく異なるとひずみが生じますが、そのひずみから受ける応力は基板に使用されているはんだ部にかかります。
この応力の繰り返しにより、はんだにしわができ、クラックへ発展することがあります。
クラックの発生部位の電圧、電流が大きい場合、発火・発煙のトラブルとなる可能性があります。
温度サイクル試験は、温度変化試験や熱衝撃試験と呼ばれることもありますが、低温と高温を数分レベルの移行時間で繰り返し、電子回路基板のはんだクラックの評価をすることの多い試験です。
また、同様に温度変化の繰り返しによる樹脂成形品の割れの評価もこの試験で行うことがよくあります。


■関連規格
結露サイクル試験

基板上で結露が発生すると、イオン化しやすいメッキの場合、基板上でひげ上に金属が伸びていく場合があります。イオンマイグレーションという現象ですが、銀で見られることがあります。基板上で発生すれば、デンドライド、基板の中で発生すれば、CAFと呼びます。結露サイクル試験は、デンドライドの発生の有無を確認する試験です。
通電状態の基板を試験槽に入れ、基板を低温(例えば5℃)にしたのち、高温多湿(例えば、25℃95%)の蒸気をさらす、これを繰り返す試験となります。


HAST試験(プレッシャークッカー試験)

PCT試験(プレッシャークッカー試験)では、100℃以上の温湿度環境、かつ高密度な水蒸気雰囲気にて試験を行います。試験槽の水蒸気圧力を製品サンプル内部の水蒸気分圧よりも極端に高めることで、製品サンプル内部への水分の侵入を早めることができ、耐湿性の評価、試験が可能です。パナソニック プロダクト解析センターでは、空気の量をコントロールし、酸化を促進するAirーHASTにも対応しています。

