温湿度試験

実環境では様々な温度、湿度に関係するストレスが存在します。 下記のようなストレスの中に製品がさらされた場合、 製品の信頼性・耐久性は本当に大丈夫ですか?そういった様々な温湿度ストレスによるトラブルの未然防止を支援します。   ・高温多湿 、高温 ・低温、超低温 ・乾燥、多湿の繰り返 ・結露 ・乾燥 ・熱衝撃、温度急変・温度サイクル、温湿度サイクル  等

温湿度試験

すべての製品は、温度と湿度の環境下で使用されます。高温、低温、その繰り返し、また湿度の影響もあります。このような環境下で長期にわたって使用された場合にも、品質が確保されている必要があります。
温湿度試験では、様々な温湿度条件を再現することで、住宅部材等の大型製品から小型の電子部品まで多様な製品の信頼性品質の確保を支援します。JIS C60068の規格群では、ISO/IEC17025の試験所の認定を受けておりますが、この他、様々な国内外の製品規格にも対応が可能です。

■電子回路基板、デバイス商品から電子部品の評価まで対応

電子回路基板の信頼性評価
電子回路基板の信頼性評価
中型恒温恒湿機
中型恒温恒湿機

何が出来るのか

各種商品の温湿度ストレスによる性能評価ができます。

様々なサイズの商品、基板、部品のTHB試験が可能です。

主な仕様

温度:-70~+150℃
湿度:20~98%RH
運転:定値、プログラム運転可能
内寸:W1500×H1500×D1500mmや
   W500×H750×D600mm 他
特徴:超低温(-70℃)から
   高温多湿(85℃85%)の
   幅広い温湿度試験が可能
※一部、遠隔監視システムあり

実施できる信頼性試験項目

結露サイクル試験(イオンマイグレーション試験)

■特徴のある試験機の紹介

1)ハイパワー型中型恒温恒湿機

ハイパワー型中型恒温恒湿機
ハイパワー型中型恒温恒湿機

主な仕様

温度:-75~+ 180℃
湿度:10~95%RH
運転:定置、プログラム運転
内寸:W850×H1000×D800mm
特徴:超低温(-75℃)の試験
   THBを超える高温多湿  
   95℃95%の試験が可能
   温度変化速度:10℃/分

2)中型恒温恒湿試験室

中型恒温恒湿試験室
中型恒温恒湿試験室

主な仕様

温度:-50~+ 150℃
湿度:20~95%RH
運転:定置、プログラム運転
内寸:W1500×H1500×D1500mm
特徴:1mを超えるサンプルで
   85℃85%のTHB試験が可能
   温度変化速度:1.5℃/分

■関連規格

JIS C60068-2-1

低温(耐寒性)試験方法

JIS C60068-2-2

高温(耐熱性)試験 方法

JIS C60068-2-14

温度変化試験方法

JIS C60068-2-30

温湿度サイクル試験方法

JIS C60068-2-38

温湿度組合せ(サイクル)試験方法

JIS C60068-2-67

高温高湿、定常状態の促進試験方法

JIS C60068-2-78

高温高湿(定常)試験方法

温度サイクル試験(熱衝撃試験)

ONーOFFの繰り返しがある電子回路基板は、使用中に高温ー低温を繰り返すことになります。この際に電子部品やプリント基板が膨張、収縮を繰り返すことになります。もし、部品と基板の線膨張係数が大きく異なるとひずみが生じますが、そのひずみから受ける応力は基板に使用されているはんだ部にかかります。
この応力の繰り返しにより、はんだにしわができ、クラックへ発展することがあります。
クラックの発生部位の電圧、電流が大きい場合、発火・発煙のトラブルとなる可能性があります。
温度サイクル試験は、温度変化試験や熱衝撃試験と呼ばれることもありますが、低温と高温を数分レベルの移行時間で繰り返し、電子回路基板のはんだクラックの評価をすることの多い試験です。
また、同様に温度変化の繰り返しによる樹脂成形品の割れの評価もこの試験で行うことがよくあります。

はんだ割れ耐久性評価
はんだ割れ耐久性評価
温度サイクル試験機
温度サイクル試験機

何が出来るのか

温度変化に伴うはんだや樹脂成形品の熱膨張収縮ストレスによる割れの評価ができます。

  1. はんだ割れ耐久性評価
  2. 樹脂成形品の成形品割れ評価

主な仕様

温度:低温側-70~0℃
高温側+50~+200℃
方式:気相式
内寸:W650×H500×D400mm他
特徴:高温側、50℃から可能

実施できる信頼性試験項目

温度サイクル試験(熱衝撃試験、ヒートサイクル試験 )

■関連規格

JIS C60068-2-14

温度変化試験方法

結露サイクル試験

基板上で結露が発生すると、イオン化しやすいメッキの場合、基板上でひげ上に金属が伸びていく場合があります。イオンマイグレーションという現象ですが、銀で見られることがあります。基板上で発生すれば、デンドライド、基板の中で発生すれば、CAFと呼びます。結露サイクル試験は、デンドライドの発生の有無を確認する試験です。
通電状態の基板を試験槽に入れ、基板を低温(例えば5℃)にしたのち、高温多湿(例えば、25℃95%)の蒸気をさらす、これを繰り返す試験となります。

イオンマイグレーション評価
イオンマイグレーション評価
結露サイクル試験機
結露サイクル試験機

何が出来るのか

急激な温湿度変化により電子回路基板上での結露によるマイグレーション評価ができます。


  1. イオンマイグレーション評価
  2. その他 結露評価

主な仕様

温度:-40~100℃
湿度: 高温側 40~95%RH
    低温側 10~95%RH
内寸:W650×H500×D400mm他
特徴:低温側-40℃から可能

実施できる信頼性試験項目

結露サイクル試験(イオンマイグレーション試験)

HAST試験(プレッシャークッカー試験)

PCT試験(プレッシャークッカー試験)では、100℃以上の温湿度環境、かつ高密度な水蒸気雰囲気にて試験を行います。試験槽の水蒸気圧力を製品サンプル内部の水蒸気分圧よりも極端に高めることで、製品サンプル内部への水分の侵入を早めることができ、耐湿性の評価、試験が可能です。パナソニック プロダクト解析センターでは、空気の量をコントロールし、酸化を促進するAirーHASTにも対応しています。

エアー残留制御試験可能
エアー残留制御試験可能
PCT試験機
PCT試験機

何が出来るのか

大気圧より上の圧力=蒸気圧で超加速試験評価ができます。


  1. 電子部品の信頼性評価
  2. その他 材料劣化評価
  3. 飽和・不飽和とも可能

主な仕様

温度:105~160℃
湿度:75~100%RH
制御:飽和、不飽和、
   空気残留制御
内寸:Φ250×L300mm
特徴:空気残留制御可能

実施できる信頼性試験項目

PCT試験(飽和蒸気圧試験、不飽和蒸気圧試験)、
PCBT試験(飽和蒸気圧通電試験、不飽和蒸気圧通電試験)
Air-HAST型 可

■関連規格

JIS C60068-2-66

高温高湿、定常(不飽和加圧水蒸気)試験方法

試験機

主な仕様

低温試験用 恒温器

低温試験用 恒温器

最低温度 -70℃まで試験が可能
(最大温度は100℃まで)
内寸 W600×H850×D600mm

高温試験用 恒温器

高温試験用 恒温器

温度 常温~最高300℃までの試験が可能内寸
W600×H600×D600mm

ハイパワー型 中型恒温恒湿試験機

ハイパワー型 中型恒温恒湿試験機

温度 -70~180℃
湿度  10~98%RH
許容熱負荷 5kW
内寸 W850×H1000×D800mm

※85~95℃の温度でも湿度98% までの試験が可能
※温度変化速度(無負荷時) 上昇・下降とも 10℃/分
 例えば、-45℃⇔155℃において、20分で温度移行可能

中型恒温恒湿機

中型恒温恒湿機

温度 -70~100℃
湿度  20~98%RH
内寸 W600×H850×D600mm    他

温湿度の詳細な制御範囲は、適宜お問合せ下さい。

中型恒温恒湿室

中型恒温恒湿室

温度 -50~150℃
湿度  20~95%
内寸 W1500×H1500×D1500mm
許容熱負荷 2kW

※1000mmを超えるサイズのサンプルでも85℃85%のTHB試験が可能
※温度変化速度(無負荷時) 上昇・下降とも 1.5℃/分

温度サイクル試験機

温度サイクル試験機

温度(低温側) -70℃~
温度(高温側) max300℃  他

複数台あり、サンプルサイズ、試験条件によって設備を選定いたします。

結露サイクル試験機

結露サイクル試験機

高温側 -10~100℃ 50~95%RH
低温側 -30~100℃ 40~85%RH
内寸 W650×H460×D670mm

温度サイクル試験機

HAST (AIR-HAST)

温度 105~160℃
湿度 75~100%RH
内寸 φ250×L300mm

※飽和・不飽和に加え、空気残留制御が可能