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コンテスト

グローバルコンテスト参加校レポート

2013年度 KWN 日本最優秀校のメンバーが グローバルコンテスト2014表彰式のレポートを作成してくれました。

2014年10月にアメリカで開催された、KWNグローバル表彰式2014アワードウィーク。日本代表として参加した、福島県いわき市立勿来第一中学校の報道委員会3名が、たくさんの写真やコメントでライブ感いっぱいに紹介しています。

2011年度 KWN 日本最優秀校、いわき市立 磐崎中学校に制作当時を振り返っていただきました!

東日本大震災の被害や原発事故の影響に、いまだ苦しみ続けている福島県いわき市。ともすると悲観的になりがちですが、磐崎中学校3年生の有志、佐藤茉夏さん、鈴木絵美裏里さん、千葉あすかさんの3人による受賞作「We are from…」は、「いわきで暮らす私たちは元気だよ!」ということを真っすぐに訴えています。

2011年度 KWN [最優秀作品賞/We Love FUKUSHIMA賞]「We are from…」
未曾有の大震災を経験し、地震や津波のみならず、たまたま近くに原発があったというだけで、いわれのない被害を受けた彼女たちが、元気にがんばっている様、リアルな現地の声を表現した作品です。

テーマを決めた経緯と目的は?

受賞おめでとうございます!この作品をつくるきっかけを教えてください。

佐藤
震災でいろいろありましたが、私たちは「今、がんばっているよ」ということと、この震災を忘れないために応募したいと思いました。

これまでに映像制作・番組づくりの経験はあったのですか?

鈴木
初体験です。一昨年の文化祭で司会進行した私たちに、放送部の顧問であった亀岡先生が声をかけてくださって、KWN にチャレンジすることになったのです。

作品のテーマはすぐに決まりましたか?

千葉
はい。当初は違うテーマを考えていましたが、東日本大震災が起きて……。
私たちの置かれた現状や心情、がんばっているよということ伝えたいと思って制作しました。

鈴木絵実理さん
作品を拝見して、リアリティのあるコメントに、とても心が揺さぶられました。

佐藤
避難生活で不自由を余儀なくされているときだからこその本音が出たのだと思います。被災して、この地を離れたクラスメートが「いわきナンバーの車でいじめにあった」という話を聞いて、驚きと同時に怒りを覚えたこともありました。

鈴木
被災して大変でしたが、「今は元気だよ」ということを一番に伝えたいと思いました。

インタビューで苦労したところは?

鈴木
ハンディカメラの手ぶれや、逆光で顔がよく見えなくなったり。
花粉症の時期で、くしゃみと鼻水が止まらなくてNG を出しちゃいました(笑)。

佐藤茉夏さん

受賞して変わったことは?

さて完成したときの感想は?そして受賞の喜びをひと言!

千葉
やっとできたなぁ。

佐藤
ひとりひとりのコメントが面白い! 暗くなりがちなテーマだったので、みんなの楽しさが出てよかったです。

鈴木
バラバラだったコメントがひとつの作品になってスゴイと思いました。

千葉あすかさん
ロンドンでのグローバルコンテストの感想は?

千葉
ロンドンオリンピック会期中だったので、現地で日本チームを応援できて興奮しました。また交流会で浴衣を褒められたのうれしかった。

佐藤
周りがみな英語なので、自分の英語が通じるかドキドキでした。結果は……もっと英会話を勉強しなくちゃと思いました。

鈴木
ウエルカムパーティなどで、さまざまな国の人と交流したことで、ほかの国と日本とでは文化が違うことを実感しました。

全員
手探りで始まった映像制作ですが、インタビューをしたことで、人から話を引き出す難しさを学びました。そして自分たちの言葉で表現する楽しさも味わえました。限られた時間のなかで、意見を人に伝えることのやりがいと責任感を得られたことが大きな財産になりました。

  • グローバルコンテストで得た貴重な財産
  • 左/「ベスト・インタビュー賞」を受賞し、ロンドンでの表彰式に出席した磐崎中学校のみなさん。上/ロンドンの観光も。下/オリンピックも観覧し大興奮!

指導した先生が語る

震災を体験したからこその真実を伝えられました。当時の担任/亀岡 点先生震災を経験したことで、生徒たちが実感したことを素直に伝えてほしいと思い制作がスタートしました。テクニックではなく、事実をありのままに伝えること、無垢な状態を伝えることで、彼女たちが成長し、それを評価されたことをうれしく思っています。