設計診断の応用例

(1)設計フローへの取込み

回路設計において、「これまでと同じ回路だから。。」などの意見を聞いたことはありませんか?確かに実績のある回路は不具合の発生リスクは低いですが、実は、改善点があるかもしれません。とあるお客様では、商品設計のフローに、私たちの設計診断を取り込んでいただいています。専門家による第3者視点での多面観察、独自の観点表から作り上げた診断内容を評価いただいたのではないかと思います。設計段階でリスクを減らすことで、評価期間を短縮できれば、結果的に、商品開発工数を減らすことができます。

設計フロー

(2)中国メーカーなど社外で設計したODM商品の販売リスク確認

ODM企業の設計内容に不安を感じたことはありませんか?近年中国メーカーなどに、商品のODMを依頼する企業が増えています。しかし、ODM企業によっては、回路図、基板ガーバデータなどを納品してもらえず、品質に不安を感じている客様が増えています。私たちは、商品サンプルをご提供いただければ、回路、基板レイアウトの簡易診断、外観の診断を行うことが可能です。回路、基板レイアウトの詳細な診断が必要であれば、リバースエンジニアリングを実施することで、回路、基板レイアウトを明らかにして診断することも可能です。

(3)中国メーカなどODM先の実力比較

ODM企業の選択で迷ったことはありませんか?近年の中国メーカーの実力はかなり上がってきていますが、その分、実力差も広がっています。例えば、3社のODM企業のサンプルをご提供いただき、各々を診断することで、ODM企業の実力差を比較することができます。実際にサンプルを分解したところ、市場不良となるリスクの高いサンプルがありました。ODM企業を正しく選択することの重要性が分かる事例です。

絶縁距離
端子間ショート
半田クラック

(4)初めて設計した新規商品の回路診断

これまでの商品仕様と大きく変えて設計する、新規市場に参入する、などにより、初めての新規回路を設計したことはありませんか?誰でも、初めて設計する回路では不安を感じます。経験豊富な専門家が多面観察することで、回路に潜むリスクを発見できるかもしれません。

回路のリスク診断
基板レイアウトの診断