リファレンスオープンサイトを用いた電界強度測定
「リファレンスオープンサイト」は、60m×52mのグラウンドプレーンを持つ日本最大級のオープンサイトです。CISPRやVCCIなどのEMC規格はもとより、国内の電波法や電安法で要求される測定距離30mでの電界強度測定が可能です。
オープンサイトのメリット
オープンサイトは1GHz以下の電界強度測定の基準となる測定場です。理論値に近いサイトアッテネーション特性を有するオープンサイトでの測定により、信頼性の高い測定結果を得ることができます。
(プロダクト解析センターのオープンサイトのNSAは水平±1.0dB、垂直±1.5dB以内)
- 理想の測定環境:測定の不確かさの最小化が可能
- 測定費用のコストダウン:電波暗室に比べ、測定費用が安価
- コンプライアンス面での利点:EMI規制の基準となるサイト
設備機器などの大型機器の放射ノイズ測定や、高精度の測定環境が要求されるアンテナ校正にも適しています。また、通常の電波暗室は30MHz以下の性能が規定されておらず、シールド壁や電波吸収体の影響が懸念されますが、オープンサイトはそれらの物理的な影響を受けないため、30MHz以下の電磁波測定においても、最も適した環境と言えます。
プロダクト解析センターのオープンサイトの特徴
プロダクト解析センターのオープンサイトのシェルターは、ボルトからネジまでFRPで構築されたシェルターです。1GHzまでは電波の影響を受けることなく測定することができるため、雨天時でも測定が可能です。また、ターンテーブルは最大5m、耐荷重は最大4tと自動車や大型機器の評価にも対応できます。
さらに、「世界初の可動式シェルター」のため、シェルターを後退させることで
- 完全な屋外空間のもとで、より厳密な測定が可能
- 電波暗室では困難な自動車や大型設備の搬入が容易に可能
プロダクト解析センターのオープンサイトは、周囲が山に囲まれているため地上波デジタル放送の電波が受信されません。またアナログ放送も停波していることから、外来ノイズが低い測定環境を実現しています。