放射妨害波測定

■雑音電界強度、放射エミッション

 ●電界

商品(ケーブルを含む)から発生する放射ノイズを電界アンテナを用いて測定します。
商品から発生する放射ノイズによって,周辺のテレビや無線機などが影響を受ける恐れがあります。
このようなトラブルを未然に防ぐために,商品から発生する放射ノイズを確認するための測定方法です。

この評価は下記の試験室でご利用いただけます。

 ●磁界

商品(ケーブルを含む)から発生する磁界ノイズをラージループアンテナを用いて測定します。
商品から発生する磁界ノイズによって,AMラジオなどが影響を受ける恐れがあります。
このようなトラブルを未然に防ぐために,商品から発生する磁界ノイズを確認するための測定方法です。

この評価は下記の試験室でご利用いただけます。

10m法電波暗室(篠山 南棟)

項目

仕様

サイズ

W21.5m × D14.0m × H9.3m

ターンテーブル

3m

EUT用電源容量

10m専用CVCF 単相12kVA
共用CVCF : 三相12kVA

その他

耐荷重:1000kgf
搬入口:W3.0m×H3.0m
発泡テーブル

試験

仕様

主な規格

放射妨害波測定

【周波数範囲】9kHz~40GHz
【アンテナ】HFH2-Z2,VHA9103/BBA9106,UHALP9108A
GHzアンテナ:BBHA9120D ,HAP06-18A

など

CISPR11、EN55011
CISPR14-1、EN55014-1
CISPR15、EN55015
CISPR32、EN55032
ETSI EN 301 489-1
FCC Part15、VCCI
電安法 など

3m法電波暗室(篠山 南棟)

項目

仕様

サイズ

W10.3m × D10.3m × H6.0m

ターンテーブル

直径:2.5m

EUT用電源容量

3m専用CVCF 単相6kVA
共用CVCF : 三相12kVA

その他

耐荷重:1000kgf
搬入口:W2.0m×H2.0m
発泡テーブル

5m法電波暗室

試験

仕様

主な規格

放射妨害波測定

【周波数範囲】9kHz~40GHz
【アンテナ】VHA9103/BBA9106,UHALP9108A,3115

など

CISPR11、EN55011
CISPR14-1、EN55014-1
CISPR15、EN55015
CISPR32、EN55032
ETSI EN 301 489-1
FCC Part15、VCCI
電安法 など

放射イミュニティ試験

IEC法
【周波数範囲】80MHz~4GHz
【電界強度】80MHz~1GHz 最大10V/m
      1GHz~4GHz   最大3V/m
【変調条件】AM

IEC/EN61000-4-3
JIS C61000-4-3

第2シールド室(篠山 南棟)(旧:多目的試験室)

項目

仕様

サイズ

W6.0m × D4.0m × H3.0m

EUT用電源容量

専用CVCF:単相6kVA
共用CVCF:三相12kVA

第2シールド室

試験

仕様

主な規格

放射妨害波測定
(磁界強度)

【周波数範囲】9kHz~30MHz
【ラージループアンテナ】HM020
【ループ径】2.0m

CISPR11、EN55011
CISPR14-1、EN55014-1
CISPR15、EN55015
電安法 など

伝導妨害波測定

【周波数範囲】9kHz~30MHz
【AMN】KNW-407, KNW-242C, TNW-244F
【AMN電流容量】25A(単相、三相)
【ハイインピーダンスプローブ】KNW-411
【ISN】KNW-2208、KNW-2209
【電流プローブ】91550-1L
【容量性電圧プローブ】CVP2200

CISPR11、EN55011
CISPR14-1、EN55014-1
CISPR15、EN55015
CISPR32、EN55032
ETSI EN 301 489-1
FCC Part15、VCCI
電安法 など

【電波暗室】

「電波暗室」は大型のターンテーブルとピットなどを備えており、家電製品から大型のシステム商品まで、様々なEUTに対応いたします。

10m法電波暗室
5m法電波暗室

■大型EUT・システム商品に対応

直径3mのターンテーブルにより、大型のEUT(FA機器、産業用機器、医療用機器など)の測定に対応します。
また、電波暗室へのEUTの搬入は、段差のない大型シールド扉によりスムーズに行えます。
さらに、システム商品に対しては、ターンテーブル直下のピットに周辺機器(AE 機器)を配置することで、測定対象の切り分けが可能です。

10mターンテーブル
段差のない大型シールド扉

■車載機器のEMC評価に特化した電波暗室

大型なテストベンチとバリアフリー構造により、大型DUTやシステム機器の搬入や配置が容易に行えます。
また、試験室間を移動せず、DUTをセッティングした状態のまま、アンテナ交換だけでエミッション・イミュニティの試験の切替えが可能なため、効率的な試験実施が可能です。

新車載電波暗室
新車載電波暗室

リファレンスオープンサイト(篠山 北棟)

項目

仕様

サイズ

60m×53mのグランドプレーン

ターンテーブル

直径:1.5m、耐荷重:最大600kgf
直径:5m、 耐荷重:最大4000kgf

EUT用電源容量

10kVA(単相)、24kVA(三相)

その他

3m/10m/30m測定可能
大型設備、自動車搬入可能
可動式FRPシェルター

試験

仕様

主な規格

放射妨害波測定

【周波数範囲】9kHz~1GHz
【アンテナ】HFH2-Z2,VHA9103/BBA9106,UHALP9108A

CISPR規格全般
FCC Part15,VCCI
電波法

伝導妨害波測定

【周波数範囲】9kHz~30MHz 【AMN】KNW-244C,KNW-341C
【AMN電流容量】100A(単相,三相)
【ハイインピーダンスプローブ】KNW-411
【ISN】KNW2208,KNW2209

CISPR11,EN55011
CISPR14-1,EN55014-1
CISPR15,EN55015
CISPR22,EN55022
FCC Part15,VCCI

【リファレンスオープンサイトを用いた電界強度測定】

「リファレンスオープンサイト」は、60m×52mのグラウンドプレーンを持つ日本最大級のオープンサイトです。CISPRやVCCIなどのEMC規格はもとより、国内の電波法や電安法で要求される測定距離30mでの電界強度測定が可能です。

オープンサイト
オープンサイト

■オープンサイトのメリット

オープンサイトは1GHz以下の電界強度測定の基準となる測定場です。理論値に近いサイトアッテネーション特性を有するオープンサイトでの測定により、信頼性の高い測定結果を得ることができます。
(プロダクト解析センターのオープンサイトのNSAは水平±1.0dB、垂直±1.5dB以内)

  1. 理想の測定環境:測定の不確かさの最小化が可能
  2. 測定費用のコストダウン:電波暗室に比べ、測定費用が安価
  3. コンプライアンス面での利点:EMI規制の基準となるサイト
オープンサイト
オープンサイト

設備機器などの大型機器の放射ノイズ測定や、高精度の測定環境が要求されるアンテナ校正にも適しています。また、通常の電波暗室は30MHz以下の性能が規定されておらず、シールド壁や電波吸収体の影響が懸念されますが、オープンサイトはそれらの物理的な影響を受けないため、30MHz以下の電磁波測定においても、最も適した環境と言えます。

■プロダクト解析センターのオープンサイトの特徴

プロダクト解析センターのオープンサイトのシェルターは、ボルトからネジまでFRPで構築されたシェルターです。1GHzまでは電波の影響を受けることなく測定することができるため、雨天時でも測定が可能です。また、ターンテーブルは最大5m、耐荷重は最大4tと自動車や大型機器の評価にも対応できます。

さらに、「世界初の可動式シェルター」のため、シェルターを後退させることで

  • 完全な屋外空間のもとで、より厳密な測定が可能
  • 電波暗室では困難な自動車や大型設備の搬入が容易に可能
評価事例:伝送電力システム
評価事例:車載用アンテナ

プロダクト解析センターのオープンサイトは、周囲が山に囲まれているため地上波デジタル放送の電波が受信されません。またアナログ放送も停波していることから、外来ノイズが低い測定環境を実現しています。

ノイズ観測
ノイズ観測