樹脂耐久性評価 | 寿命予測・劣化診断受託評価サービス

樹脂の寿命を、根拠ある数字へ。
樹脂の寿命を定量的に予測する受託評価サービスです。

プロダクト解析センターの材料耐久性評価はここが違います!

提案力

これまで数多くのパナソニック製品の評価を行ってきた経験とノウハウを活かし、使用環境や用途に応じた最適な試験方法を提案いたします。

対応力

単純な試験だけでなくご要望に応じたテストピース作製や、実際の製品では実施が難しい評価についてもご相談を承っております。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

提案力

これまで数多くのパナソニック製品の評価を行ってきた経験とノウハウを活かし、使用環境や用途に応じた最適な試験方法を提案いたします。

対応力

単純な試験だけでなくご要望に応じたテストピース作製や、実際の製品では実施が難しい評価についてもご相談を承っております。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

樹脂長寿命化に対する当センターのソリューション

近年、樹脂製品の長寿命化や品質確保への要求が高まるとともに、資源循環と脱炭素を両立するサーキュラーエコノミーへの移行が進んでいます。樹脂も、原料供給不安や価格変動、環境規制への対応を背景として、リユース、リファービッシュ、マテリアルリサイクルの活用が求められています。

一方で、樹脂は熱、紫外線、水分、薬品、機械負荷などの影響を受けて経時的に劣化します。そのため、製品を長く安全に使用するためには「あとどのくらい使用できるのか(寿命予測)」、また再利用や再生材活用を進めるためには「現在どの程度劣化しているのか(劣化診断)」を把握することが重要です。

従来は引張試験や衝撃試験などの破壊評価が中心でしたが、試験片作製や測定に時間を要するため、迅速な評価や実製品への適用が容易ではありませんでした。
当センターでは、加速劣化試験や材料解析技術を活用した寿命予測と、分光測定と機械学習を活用した劣化診断を提供しています。製品開発から市場品評価、リユース・リファービッシュ判断、再生樹脂の活用まで、樹脂の状態を定量的に評価し、お客様の意思決定を支援します。

当センター受託サービス例

樹脂の短期寿命予測

  • 樹脂の寿命を短期間で予測し、長寿命化設計や開発効率向上を支援
  • 使用環境に応じた樹脂の余寿命評価を支援
  • 耐久試験期間の短縮や評価コスト低減に貢献

樹脂の劣化状態診断

  • 樹脂の劣化状態を定量評価し、品質判断を支援
  • 余寿命を見極め、リユース・リファービッシュの判断を支援
  • リサイクル樹脂の品質や劣化状態を評価し、受入・活用判断を支援
サーキュラーエコノミー型事業の創出と循環型モノづくりの進化を表す循環図。エコデザイン、設計、調達、生産、使用というプロセスの周りを、リマニュファクチュアリングやシェアリング、リサイクルなどの各サイクルが循環。中心的な課題として、診断プロセスにおける『高信頼性を確保しながら循環させる』ことと、リサイクル前の『定量的な判定基準(循環指標)をつくる』こと、および『使用途中のモノの劣化状態を定量化』することの重要性が示されている。
非破壊カメラで洗濯機の樹脂の劣化診断と余寿命予測を行うイメージ図。"非破壊カメラで洗濯機の樹脂の劣化診断と余寿命予測を行うイメージ図。洗濯機から伸びる吹き出しには『現在、使用○年相当の劣化状態です。あと○年使用可能と予測されます』と記載されている。

当センターのソリューションで得られること

  • 中古製品、部品の再利用可否や残価設定の判断
  • リファービッシュ対象品の選別効率化
  • 再生樹脂の受入可否、適用可否の判断
  • 市場トラブル品の劣化状態、原因の評価
  • 上市後の定期点検、メンテナンス判断

評価対象

中古(リユース)製品・部品
・長期使用された樹脂筐体、樹脂成型品
リファービッシュ
・市場回収された製品筐体
・修理・再生した製品筐体
マテリアルリサイクル
・使用済み製品由来の再生樹脂
・水平リサイクル向け再生樹脂
・成形工場端材、不良品由来の再生樹脂
・市場回収品由来の再生樹脂

当センター耐久性評価の特徴(こんな判断に、定量的な根拠を)

製造からの経過年数だけでは、実際の使われ方による劣化状態を捉えきれません。材料の現在地を測り、次の意思決定につなげます。

製品寿命を事前に見通したい
実環境では数十年かかる劣化を短期間で再現し、適切な寿命設計や安全性確認につなげます。
中古部品を再利用できるか判断したい
劣化状態や余寿命を定量化し、リユース、リファービッシュ、残価設定の判断を支援します。
受入・点検を速く省力化したい
ハイパースペクトルデータや耐久試験データ、機械学習を活用し、劣化状態を判定します。 リサイクル材の選別や定期点検の効率化にも活用できます。
対象によっては非破壊で評価可能
分光測定を用いることで、対象物を破壊することなく診断できます。適用可否は、材料や製品形状に応じて確認します。
部分委託・持ち込み評価にも柔軟に対応
お客様の自前設備を活用しつつ、一部の試験・解析のみ当センターで実施するといったご要望にも対応します。

目的から選べる評価サービス

単独での利用だけでなく、試験設計から診断モデル構築までを組み合わせたワンストップ支援も可能です。

サービス 課題 主な方法 主な成果物
短期寿命予測
設計・上市前に
この樹脂は想定環境で何年使えるか 加速試験、劣化指標または、代替パラメータの測定及び、推移予測 相当年数、寿命予測、加速試験条件
非破壊劣化診断
点検・選別に
今どの程度劣化し、あとどれだけ使えるか 近赤外などの分光測定、機械学習 劣化状態(経過年数)、余寿命、物性値の予測
劣化診断DB構築
継続運用に
自社材料・製品を継続的に劣化診断できるか 環境試験、スペクトル取得、モデル構築 診断用データベース、継続運用の判断基準

樹脂の短期寿命予測サービス

樹脂は紫外線や熱、風雨などの環境にさらされると劣化します。劣化が進行すると、強度低下など不安全になりクレームなどのトラブルになることもあり、使用する前に寿命を予測することが重要となります。
しかしながら、実際の環境では強度低下に至るまでに数十年の期間を要することが多く見受けられます。
そこで、加速試験により短期間で劣化を再現することが求められますが、科学的根拠なく、見よう見まねで実験しても危険な予測となってしまうことが懸念されます。
当センターでは、過去の豊富な受託経験に基づくノウハウにより最適な加速条件をご提案いたします。

 

<短期寿命予測の実施ステップ>

使用環境・
劣化要因の整理
熱・紫外線・
水分・薬品など
>
加速劣化試験条件
の設定・実施
市場環境を模擬した試験
>
劣化指標の
測定
物性値・分析
パラメータの取得
>
寿命予測式の
構築
測定結果から
予測式を導出
>
寿命推定
目標寿命・使用可能年数を推定

事例 代替パラメータを用いた樹脂の短期寿命予測で開発期間を短縮

強度劣化の代替パラメータを活用することで、長期間の評価を待たずに樹脂の寿命を予測した事例です。製品開発のスピード向上や長寿命設計、効率的な材料選定に貢献します。

※カルボニルインデックス(CI):FT-IRを用いた樹脂劣化に伴うカルボニル基の発生量
※酸化誘導時間(OIT):熱分析を用いた酸化反応が開始する時間

加速試験を用いたプラスチックの寿命予測と相当年数の算出フロー。恒温槽での加速試験から、使用年数に伴う物性(強度・カルボニル基・酸化誘導時間)の劣化傾向を測定し、アレニウス式などの寿命予測式(t = A exp(α/T))を構築する手順の図。

樹脂の劣化診断サービス

非破壊で簡単に劣化を診断できる、当センター独自のソリューションをご紹介いたします。
光学スペクトルと劣化指標を機械学習で紐づけた劣化診断モデルを用いて樹脂の余命・物性値などを予測することが可能です。

劣化診断用モデルは、種々の分光測定と診断したいOutputを独自のアルゴリズムを用いた機械学習で紐づけ、予め作成しておきます。劣化診断の際は、分光測定による光学スペクトル取得(Input)のみで、簡単・迅速・非破壊にOutputを得ることが可能となります。

使用する分光測定としては、どこでも持ち運びが可能なポータブル型、或いはハイパースペクトルカメラを活用したイメージング評価による面内の分布把握、製品形状での診断など、用途に応じたご提案をさせて頂きます。

分光測定に使用している光源についても用途や目的によっても使い分けいたします。樹脂の劣化状態把握には、内部への透過性も考慮し、近赤外光を主としてスペクトル取得を行っております。

ハイパースペクトルカメラを用いた樹脂劣化診断システムのフロー図。非破壊の分光測定から取得した光学スペクトルを、データベースと連携した機械学習(劣化診断モデル)にかけ、対象製品(ヘアドライヤー)の劣化箇所、使用年数、余命、強度、衝撃、疲労などの劣化状態や物性値を非破壊診断する構成を説明しています。

劣化診断用データベースの構築

当センターでの長年のノウハウに基づく各種環境試験を用いた樹脂の劣化状態を短期間で再現、寿命予測を行うことで、劣化診断用データベースを構築致します。

また、劣化状態と科学的に紐づくパラメータの選定、機械学習による科学的根拠を抽出、機序解明を併せて行うことで、複雑な劣化挙動を示す材料への適用もワンストップで対応可能です。

既にスペクトルデータや物性データをお持ちの場合、劣化診断サービスのみも承ります。

プロダクト解析センターにおける、樹脂の劣化診断・データベース構築の受託ステップを示す構成図。上段には加速試験、光学スペクトル取得、学習モデル構築を経て、お客様供試品のご依頼から診断結果が届くまでのサービス全体のサイクルを体系図で表記。下段では、そのバックデータとして、各種環境試験室、物性計測装置、分光測定や機械学習を担保する化学分析用設備の写真が示され、信頼性の高い機密設備のもとで行われるサービス構造であることが視覚的に補足されています。

事例1 リサイクル樹脂の受入判定を迅速化する劣化診断

バージン材に比べ、リサイクル樹脂のグレードによっては、熱履歴や異物混入による物性低下が懸念されます。そこで、グレード毎のスペクトルデータと強度や衝撃値などの物性値を機械学習で紐づけ、劣化診断モデルを構築した事例です。

このように判定値を下回る不合格品をリアルタイムに選別することが可能となり、リサイクル樹脂の適正受入れや工程検査の簡略化につながります。

工場での樹脂分類だけでなく、物性値の選別も可能
  • リサイクル樹脂の適正受け入れ
  • 工程検査の簡略化
  • リサイクル樹脂活用による企業価値向上
ハイパースペクトルカメラを 用いた劣化診断風景と診断結果

<受託サービス例>

リサイクル樹脂ペレットの品質評価(グレード判別、物性予測)

  • リサイクル樹脂ペレットにも適用し、光学スペクトルから物性値を推定した事例です。
    スペクトルと相関する特性であればお客様のニーズに応じた評価指標への展開も可能です。
ハイパースペクトルカメラ
ハイパースペクトルカメラ
ハイパースペクトルカメラ
※10℃半減則に基づく25℃換算での経過年数

事例2  繰り返し負荷による累積疲労の劣化診断

樹脂の破断に至るまでの累積疲労損傷度を予測値として、劣化診断モデルを構築した事例です。
長期間にわたる繰り返し負荷にて、疲労破壊に至るまでの余命が非破壊で把握できる為、定期点検時の補強や部品交換、適切な管理や定量的な予防策が可能となります。

累積疲労損傷度
疲労損傷度
  • 定期点検時の補強や部品交換
  • 適切な管理や定量的な予防策

事例3 中古部品の再利用判定・劣化診断

中古部品や市場回収部品の再利用では、使用履歴や劣化状態が不明なため、品質保証が大きな課題となります。
本事例では、分光測定により取得したスペクトルデータと劣化状態を機械学習で関連付け、非破壊で劣化度を推定する診断モデルを構築しました。これにより、中古部品の再利用可否や余寿命を迅速に評価できるようになり、品質判断の高度化に加え、再利用可否の判断やリファービッシュ時の選別効率向上、廃棄削減に貢献します。

AIを活用して作成したイメージ図
※AIを活用して作成したイメージ図
測定データから抽出した特徴量を用いて、中古部品の劣化状態を分類

測定データから抽出した特徴量を用いて、
中古部品の劣化状態を分類

測定データから、中古部品の劣化状態を定量予測
測定データから、中古部品の劣化状態を定量予測

<受託サービス例>

  • 中古部品の健全性評価および交換時期検討

ご依頼の流れ

ご依頼から運用までの流れ

課題整理から診断モデルの検証、装置選定、本運用、改善まで一貫して支援します。

  • ヒアリング、評価、試験計画
  • 事前検証(診断モデル作製、精度検証)
  • 本検証(劣化診断・導入装置選定)
  • 本運用
  • 改善提案
診断サービスの流れ ヒアリング・評価、事前検証、本検証、本運用、改善提案の5段階を示したフロー図 ヒアリング・評価 試験計画 事前検証 診断モデル作製・精度検証 本検証 劣化診断・導入装置選定 本運用 診断の実施・データ活用 改善提案 運用結果を踏まえた最適化
診断サービスの流れ ヒアリング・評価、事前検証、本検証、本運用、改善提案の5段階を縦に示したフロー図 ヒアリング・評価 試験計画 事前検証 診断モデル作製・精度検証 本検証 劣化診断・導入装置選定 本運用 診断の実施・データ活用 改善提案 運用結果を踏まえた最適化

よくあるご質問(FAQ)

樹脂耐久性評価で何がわかりますか?
樹脂の劣化状態、余寿命、強度などの物性値を定量的に評価・予測できます。 目的に応じて、 短期寿命予測、非破壊劣化診断、診断データベース構築を組み合わせます。
製品を壊さずに診断できますか?
分光測定で取得した光学スペクトルと劣化指標を機械学習モデルで関連付けることで、短時間かつ非破壊の診断が可能です。実際の適用可否は材料や製品形状に応じて確認します。
どのような劣化要因を想定できますか?
紫外線、熱、風雨、繰り返し負荷などが例として挙げられます。実使用環境と目的を確認し、適切な環境試験と指標を選定します。
既に持っているデータを利用できますか?
スペクトルデータや物性データが既にある場合は、そのデータを前提に劣化診断サービスのみを相談することも可能です。
相談時に何を用意すればよいですか?
対象材料、製品形状、使用環境、想定寿命、現在の課題、判断したい指標が分かるとスムーズです。不明点がある段階でも相談できます。

費用感

■樹脂の短期寿命予測

  • 温度加速試験による寿命予測:50万円~
  • 複合劣化を加味した寿命予測:100万円~

 ※評価内容や試験条件により費用が異なります。

■樹脂の劣化状態診断

事前検証(診断技術の有効性検討)

  • 検証費用:30万円~

 ※診断・評価項目数、サンプル数によって変動します。

本検証・本運用

  • 装置導入費用:100万円~

 ※導入費用は、お客様環境へ装置導入を行う場合の目安です。

  • データベース・診断モデル構築:50万円~

 ※評価内容、設備仕様、構築規模などに応じて個別にお見積りします。