短絡開放試験(オープンショート試験)

電子回路搭載商品における、プリント基板上の電子部品両端を短絡(ショート)または、開放(オープン)状態にした時に、不安全現象などの異常状態が発生しないかを確認する試験。

試験の目的

部品及びプリント配線板の実装上の不具合、劣化、故障、又は異物の侵入により生じる電子回路 の短絡及び開放が生じた場合の安全性について評価します。

試験方法

  • 回路図や部品表を用いて、一つの部品を短絡・解放した場合の故障モードを想定する
  • 一つの部品を故障状態(短絡、開放)にし、試験を行う
  • 試験は常温で行い、定格電圧を印可し機器を運転する
  • 試験中は、異常が想定される電子部品の温度上昇や、電流、電圧を計測する
  • 部品の温度上昇が飽和した定常状態になるまで、定格電圧を印加する
  • 発煙、発火、破裂、危険な誤動作等の不安全現象の有無を確認する
短絡開放試験の様子
短絡開放試験の様子
試験で破壊した電源IC
試験で破壊した電源IC
試験で破壊した電解コンデンサ
試験で破壊した電解コンデンサ