電気安全試験
断線スパーク試験
接続部が不完全接続状態で通電された時の発熱を模擬的に再現し、延焼の可能性を確認します。
試験の目的
電源コード引出し口にはコードの屈曲等の応力が集中しないようにプロテクタを設けていますが異常使用などによる過剰なストレスや寿命末期(屈曲断線寿命時)により、まれにコード内部の心線断線が発生します。その状態で導通-不導通を繰り返すと,断線部でスパークが生じ,絶縁体が内部から加熱分解され,ついには強烈なアークが絶縁体を突き破り,炎が放出されて近傍の可燃物に着火する危険性が生じます。こういった炎が放出されるといった危険性がないかどうかを確認します。
試験方法
予めコード屈曲試験でコード内部を断線させた試験サンプルを作成します。断線させた試験サンプルに機器の定格電圧を印加し、コード内部でスパークを強制的に発生させることで、発火の有無を確認します。